末法濁悪

「末法濁悪」特集号が出来しました

 冨士大石寺顕正会の7月度総幹部会を特集した顕正新聞8月5日号が出来しました。その名も「末法濁悪」特集号

 浅井先生は昨今の日本の様相に寄せて、今こそ日蓮大聖人が御予言された「末法濁悪の未来」の直中であること、全日本人が帰依すべき御本仏の絶大威徳・大慈大悲と顕正会の重大使命を指導下さいましたが、特集号を拝するほどに広宣流布の情熱が胸の奥から湧いてきます!

 それではさっそく内容を見ていきましょう。

「末法濁悪の未来」

 御講演の冒頭、浅井先生は次のように仰せられました。

 大聖人様は広布前夜の日本の様相を三大秘法抄に「末法濁悪の未来」とお示し下されておりますが、今まさしくその直中ですね。

 人の心は貪欲と瞋恚と愚痴の三毒で満ち、ために凶悪犯罪やさまざまな災害が相次いで起きております。

顕正新聞「末法濁悪」特集号

 いかがでしょうか。今の日本を見ると、凶悪な犯罪や災害が頻発していますが、これこそ広宣流布・国立戒壇建立の前夜の姿なんですね。

立正安国論に拝する「災難興起の原理」

 では、どうしてこのような災難が相次いで起こるのでしょうか。

 浅井先生は立正安国論における「災難興起の原理」について、次のように指導下さいました。

 いいですか。

 立正安国論には「災難興起の原理」を

 「世皆正に背き、人悉く悪に帰す。故に善神国を捨てて相去り、聖人所を辞して還らず。是を以て魔来たり鬼来たり、災起こり難起こる。言はずんばあるべからず、恐れずんばあるべからず

 と仰せ下されている。すなわち

 ―一国が挙って正しい仏法に背くならば、国土を守護する諸天善神はその国土を捨て去る。このゆえに天魔・悪鬼が国土に乱入し、災難が並び起こるのである――と。

 立正安国論にはこの「災難興起の原理」を、金光明経を引いてさらに詳しくお示し下されている。

 その金光明経の文意を、文底の深義に約して拝せば、次のごとくになる。

 ―この日本国において、文底深秘の大法たる「本門戒壇の大御本尊」ましますとも、人々がこれを信ぜず背くならば、諸天善神はこの日本を捨て去る。このとき人々の心は「一切の人衆皆善心無く、唯繋縛・殺害・瞋諍のみ有って互いに相讒諂し、枉げて辜無きに及ばん」という状態に陥る。そしてついには他国侵逼の大難を受けるのである――と。

 この中の「一切の人衆皆善心無く…」の文意をさらに示せばこういうことです。

 ―一切の人々はみな善い心を失い、ことごとく地獄・餓鬼・畜生・修羅の四悪道の心になってしまう。かくて人を監禁したり殺害したり瞋り争うことばかりで、あるいは互いに讒言したりへつらったりして、辜のない者まで辜に陥れるような世の中になる――と。

 一国全体が日蓮大聖人の仏法に背くゆえに、諸天はこの国を捨て去る。このとき「一切の人衆皆善心無く…」の状況が日本に現出するのです。

 どうです、今の日本は、すでにこの「一切の人衆皆善心無く」そのままでしょう。だから過去に例のない残忍・非道な犯罪が、いたる所で発生するのです。

顕正新聞「末法濁悪」特集号

 いかがでしょうか。今の日本に起きている様々な凶悪犯罪・災難の根本原因は、一国全体が日蓮大聖人の仏法に背いていることにあるのです。仏法の眼でなければ決してわからない「災難興起の原理」を教えて頂き、感激でいっぱいです!

今や政治家が「皆善心無く」に陥る

 これが庶民レベルだけの堕落なら、まだ影響は少ないです。ところが今、一国の舵取りをする政治家が「一切の人衆皆善心無く」に陥っています。だから国が保たなくなるのです。

 浅井先生は、「今の政治を見てごらんなさい。国を真に憂える政治家はいない。彼らが求めるものは、己れの名誉と利権だけではないか」として、菅前総理・岸田総理によるバカ息子の情実人事、さらに岸田総理の最側近で「影の総理大臣」といわれる木原誠二・官房副長官の妻に関わる殺人容疑の捜査が不可解な経緯で頓挫した事例に言及され、「この問題の本質はどこにあるのかと言えば、もし一般人であったら、連行・逮捕されて当然なのに、権力者の妻なるがゆえにこれを免れている『法の下の不平等』こそが問題なのです。このような不条理がまかり通ったら国の秩序が崩壊する」と断ぜられました。

 国政を預かる政治家たちの信じられない公私混同・権力濫用をつぶさにお聞きしては、「国が保たなくなるのも時間の問題」と思わずにはいられません。

今の日本は拠り所を失っている

 このような日本の現状をご覧になって浅井先生は、「今の日本は拠り所を失っている、中心がないのです。そのさまは羅針盤もなく漂流する船のごとくである」と仰せられ、アメリカに依存しなければ生存し得ず、いずれ中国に血祭りに上げられる運命にある日本の姿は、まさに寿量品の「自惟孤露・無復恃怙」(自ら惟るに孤露にして復恃怙無し)そのままであると指導下さいました。

「日蓮によりて日本国の有無はあるべし」

 では、日本が「拠り所」とすべき「中心」とは、一体何なのでしょうか。

 浅井先生のご指導を拝してみましょう。

 いいですか。

 今の日本の人々は、この国に久遠元初の自受用身・末法下種の御本仏たる日蓮大聖人が御出現あそばされたことを知らない。これこそ日本および日本の人々にとって、最も重大なことなのです。

 この大宇宙には、釈迦仏のごとき熟脱の仏は星の数ほど出現しているが、久遠元初の自受用身は、実にこれら三世十方の諸仏の本地・根源の仏様であり、「前代未聞の大闘諍」起こる末法に御出現になり、日本および全世界をお救い下さる大慈大悲の御本仏であられる。

 この御本仏は流罪の地・極寒の佐渡において、次のごとく仰せ出されている。

 「日蓮によりて日本国の有無はあるべし。譬へば宅に柱なければたもたず、人に魂なければ死人なり。日蓮は日本の人の魂なり。

 平左衛門既に日本の柱を倒しぬ。只今、世乱れてそれともなく夢のごとくに妄語出来して此の御一門同士討ちして、後には他国より責めらるべし」と。

 なんと重大なる仰せ出しか。

 「日蓮によりて日本国の有無はあるべし」とは

 日蓮大聖人を信じ奉るか、背くかによって、日本国の有無も、人類の存亡も決する――ということです。

 これほど重かつ大なる御存在はこの世にない。

 これ、日蓮大聖人には、諸天に申し付ける絶大威力と、流罪・死罪をも耐え忍ばれた昿大なる大慈大悲ましますゆえであります。

 そして大聖人様は文底深秘の三大秘法を以て、全人類を仏に成さしめて下さる。

 ゆえに教行証御書には

 「前代未聞の大法此の国に流布して、月氏・漢土・一閻浮提の内の一切衆生 仏に成るべき事こそ、有難けれ有難けれ

 と仰せ下されている。

 この御本仏が、一閻浮提の中にはこの日本を選んで御出現下されたのです。日本の人々こそ、早く目を開けてこの御本仏を見つめ、頭を垂れ手を合わせなければいけない。

顕正新聞「末法濁悪」特集号

 いかがでしょうか。この国に久遠元初の自受用身・末法下種の御本仏たる日蓮大聖人が御出現あそばされたことこそ、日本および日本の人々にとって最も重大なことであり、大聖人様ほど重大な御存在はこの世に存在しないのです。なんと凄い仏様でしょうか。

 まさに日蓮大聖人こそ、日本が「拠り所」とすべき「中心」なのです。早く全日本人が目を開けてこの御本仏を見つめ、頭を垂れ手を合わせなければいけません。

今こそ順縁広布の時

 新尼抄に御予言されたように、大聖人様は「一閻浮提の大闘諍」「他国来難」という大罰を用いて広宣流布をあそばします。それが順縁広布の重大御化導です。

 このとき御奉公を申し上げるのは、顕正会以外にはありません。

 浅井先生は「諸法実相抄」を引いて次のように叫ばれました。

 「日蓮と同意ならば地涌の菩薩たらんか。乃至、日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と唱へしが、二人・三人・百人と次第に唱へ伝うるなり。未来も又しかるべし。是れあに地涌の義に非ずや。

 剰え広宣流布の時は、日本一同に南無妙法蓮華経と唱へん事は、大地を的とするなるべし」と。

 何と有難い仰せでありましょうか。

 大聖人様に同心し奉り南無妙法蓮華経と唱え奉る者は、みな地涌の菩薩であると。そして広宣流布の時には、日本一同に南無妙法蓮華経と唱えることは「大地を的とするなるべし」と御断言下されている。

 いいですか。

 大聖人様の御心に適い奉る恋慕渇仰の遥拝勤行は、やがて必ず日本国に満ち満ちる。そのとき一国の総意のもと、国家意志の表明たる「勅宣並びに御教書」も申し下され、御遺命そのままの「本門戒壇」すなわち国立戒壇が富士山天生原に建立される。そしてその金剛宝座に、ついに「本門戒壇の大御本尊」が御出ましあそばす――

 すべては大聖人様の絶大威徳によって成るのであります。

 顕正会員はこの荘厳なる光景を、必ずや熱涙の中に拝見させて頂ける。

 広布最終段階に生まれ合わせ、この重大御化導に御奉公させて頂けるとは、顕正会はなんと有難い宿縁か。

 さあ、三百万めざして、さらに勇み立ちたい。

 絶対信で打ち固めた三百万の仏弟子の大集団が全日本人に対し

 「日蓮によりて日本国の有無はあるべし」の梵音声と「日蓮は日本国の柱なり。日本の人の魂なり」との師子吼を、強く強く伝えるとき、日本は必ず動く。

 いよいよ御遺命成就への大行進を速め、何としても大聖人様に応え奉ろうではありませんか。

顕正新聞「末法濁悪」特集号

 いかがでしょうか。学会・宗門が御遺命に背き師敵対に陥る中、大聖人様に同心し奉り、南無妙法蓮華経と唱え、御遺命成就に戦う浅井先生率いる顕正会こそ、唯一の地涌の菩薩の大集団であること疑いありません。そして遠からず、大聖人様の絶大威徳により、国立戒壇の金剛法座に戒壇の大御本尊様が御出ましあそばす荘厳なる光景を拝見させて頂けるのです。なんと有難い宿縁でしょうか。

 私も広告文と特集号を手に300万めざしてさらに勇み立ち、広宣流布のお手伝いに励んでいきたいと思います!