先般出来した「顕正会こそ諫臣・争子」特集号(顕正新聞令和2年8月5日号)は大感激ですね!今回の記事でも、浅井先生のご講演の感激を書いていきたいと思います。
日本の亡国 刻々と迫る
日蓮大聖人は、御遺命たる国立戒壇建立の時の世相について、「末法濁悪の未来」(三大秘法抄)と仰せられています。
その仰せのままに、いま世法・仏法ともに「濁悪」となっています。特に、正系門家の「濁悪」はすさまじく、「国立戒壇の否定」と「戒壇の大御本尊に対し奉る不信」という、700年来かつてない極限の大謗法、極限の師敵対に陥っています。
この濁悪の様相をご覧になって、浅井先生は次のように指導くださいました。
大聖人様は
「仏法は体のごとし、世間は影のごとし。体曲れば影ななめなり」(富木殿御返事)と仰せ下されている。
正系門家がこのように「濁悪」になれば、もう日本は保たない、必ず亡国となる。ゆえに私は「二〇年代こそ広宣流布の決戦場である」と言い切ったのであります。
いいですか。
大聖人御在世に日本に襲来したのは隣国の大蒙古国であった。そして広宣流布前夜の日本を侵略するのは、やはり西の隣国・中国であると、私は思っております。
「顕正会こそ諫臣・争子」特集号
そして、浅井先生は、中国による他国侵逼がいかに切迫しているかについて、詳しく教えてくださいました。
中国の侵略について
先生は、「中国という国家が侵略的であるのは、共産党独裁政権の世界観から発している体質であるから不変です。これを修羅界の国という」として、次のように指導くださいました。
① 中国は建国以来、「清王朝の最盛期の版図こそ中国の持つべき領土だ」と主張し、これを国家目標に掲げており、現在の国家主席・習近平に至っては、「世界制覇」を堂々と国家目標に掲げている。
② 偽戒壇・正本堂が完成した1970年代には、中国は南シナ海に進出して西沙諸島と南沙諸島を実行支配し、太平洋に進出し始めた。
③ 近年における中国海軍の増強ぶりは異常であり、アメリカ海軍情報部(ONI)によれば、中国は戦闘艦艇や空母の保有数でアメリカを凌駕する勢いである。
④ 中国艦艇が尖閣諸島の周辺海域に長期にわたって張り付き、日本漁船への追尾・接近を繰り返している。また、7月初めには、中国政府が日本政府に対し、尖閣諸島の領有権を主張した上で、「日本漁船の操業は領海侵犯だから立ち入らせないように」と要求してきた。
いかがでしょうか。こうしてみると、中国がいかに侵略性の強い「修羅界の国」であるかがよくわかりますね。
浅井先生は、次のように仰せられました。
遠からず中国は必ず尖閣諸島を奪い取る。それは、中国共産党政権の長年の悲願であった「台湾統一」を実現するのに、不可欠だからです。
もし台湾を侵略すれば、次には「沖縄も中国固有の領土だ」と主張して、沖縄を奪おうとするに違いない。
そして中国の究極の侵略の目標は「日本」にあると、私は思っております。
なぜか―。
これを戦略上から見れば、日本を制圧すれば西太平洋は中国の領海となり、太平洋を米国と二分することができる。中国にとっては、これが「世界制覇」の第一段階なのです。
「顕正会こそ諫臣・争子」特集号
いま中国が着々と進めている海洋進出等は、尖閣諸島、台湾の奪取を経て、ついには沖縄・日本の侵略へとつながっていくんですね。そして、「日本のために核を以ての全面戦争をして、ワシントンがニューヨークが、一瞬にして廃墟になるような国益を害することは絶対にしない」という「日米安保の限界」を知れば、よく耳にする「アメリカが日本を守ってくれる」という幻想がいかに儚いものであるかがわかります。
磁石が鉄を吸うように
まして、深く仏法の上からみれば、日蓮大聖人に背く日本が他国の責めを受けることは、仏法の道理の必然なのです。
大聖人は弘安4年1月の「十字御書」に、「今日本国の、法華経をかたきとしてわざわいを千里の外よりまねき出せり。乃至、影は体より生ずるもの、法華経をかたきとする人の国は、体に影の添うがごとくわざわい来たるべし」と仰せになっておられます。「法華経をかたきとする」とは、「日蓮大聖人をかたきとする」ということです。
このゆえに、大聖人を憎み、流罪・死罪に処し奉った当時の日本国は、磁石が鉄を吸うように、大蒙古の責めを受けたのです。
では、今の日本国はどうでしょうか。浅井先生は、次のように指導くだされています。
日蓮大聖人の大慈悲の結晶たる「本門戒壇の大御本尊」この国にましますとも、日本一同は未だ信ぜず背き続けている。その間すでに七百年。「法に過ぐれば罰あたりぬるなり」(下種本仏成道御書)と。もう許される時は過ぎている。諸天は必ず日本を罰する。
さらに重大な失は、正系門家において学会・宗門はこぞって大聖人の御遺命たる「国立戒壇」を否定した。そのうえで池田大作は戒壇の大御本尊を捨て奉り、一方、阿部日顕は謗法の身延派とも連携し、戒壇の大御本尊の敵たる山崎正友とも手を組んだ。
「仏法は体、世間は影」であれば、正系門家が犯したこの極限の大謗法・極限の師敵対は、必ず日本の亡国を招く。すなわち圧倒的な戦力を持つ中国の侵略を招く。それは決して遠い将来ではない。ゆえに私は「二〇年代こそ広宣流布の決戦場」と言い切っているのであります。
「顕正会こそ諫臣・争子」特集号
いかがでしょうか。日本一同の違背と正系門家の極限の大謗法・師敵対。この2悪により、仏法の道理の指すところ、日本は必ず他国の侵略を招くのです。
「佞人」充満の日本国
しかし、このような危機が迫っているにもかかわらず、「政治家は国家の安危よりも己の名利と利権しか頭にない。財界人は中国貿易の目先の利益のために中国にへつらって国家の安全を忘れている。国民は日々の生活に追われて大局を知る由もない」。つまり、今の日本は、眼前に危機が迫ってもなお目先の安逸を貪る「佞人」(ねいじん)で充満しているのです。これでは日本はとうてい持ちません。ここに日本は亡国の坂道を転がり落ちていくのです。
顕正会こそ諫臣・争子
このように、亡国の坂道を転がり落ちていく日本、そして極限の大謗法・師敵対に陥っている正系門家にあって、その誤りを糺し、人と国を救うことができるのは誰でしょうか。それは、御遺命を守り奉り、亡国の根本原因をお知りになる浅井先生率いる顕正会以外にはありません。
浅井先生は、次のように仰せられました。
さて、大聖人様は「北条時宗への御状」において
「諫臣国に在れば則ち其の国正しく、争子家に在れば則ち其の家直し」
と仰せ下されている。
―国主を諫める臣下がその国にあればその国は正しさを保つことができ、親を諫める争子が家にあればその家は曲がらない―ということです。
いま広宣流布の前夜、顕正会は、国に在っては諫臣、正系門家に在っては争子であります。
「顕正会こそ諫臣・争子」特集号
いかがでしょうか。これが顕正会の仏法上の立場と使命なんですね。なんと凄いことでしょうか!ゆえに浅井先生は、宗門と国家に対し、諫暁を重ねてこられたのです。
宗門諫暁すでに3度
宗門に対する諫暁はすでに3度に及びました。第1回は、昭和45年の「正本堂に就き宗務御当局に糺し訴う」。第2回は、昭和46年の「正本堂に就き池田会長に糺し訴う」。そして第3回は、平成2年の「正本堂の誑惑を破し懺悔清算を求む」です。
この第3回目の諫暁により、それまで一枚岩だった池田大作と阿部日顕の間に亀裂が生じ、醜悪な抗争に発展した末に、ついに偽戒壇・正本堂は打ち壊されました。「速やかに偽戒壇・正本堂を撤去せよ」との先生の諫暁が事実となったのです。
浅井先生は、「すべては大聖人様の御心による」として、次のように仰せられました。
いいですか。正本堂というのは、国立戒壇を否定するために建てた偽戒壇ですよ。・・・ついにその正本堂が崩壊したということは、御遺命破壊のたばかりが根底から消滅したことを意味する。御本仏の御遺命は金剛不壊です。誰人も破壊できない。ここに宗門諫暁は、この正本堂崩壊を以て最終章に至ったのであります。
「顕正会こそ諫臣・争子」特集号
一国諫暁すでに2度
また、一国諫暁もすでに2度に及んでいます。第1回は、平成9年の「日蓮大聖人に帰依しなければ日本は必ず亡ぶ」。第2回は、平成16年の「日蓮大聖人に背く日本は必ず亡ぶ」です。
そして、この諫暁より7年後、観測史上最大といわれる「東日本超巨大地震」が発生し、首都圏直下と南海トラフ巨大地震の発生も切迫する中、いよいよ「広宣流布の決戦場」たる20年代に突入したのです。
第3回目の一国諫暁
この「時」にかんがみ、浅井先生は次のように指導くださいました。
やがて大聖人御予言のごとく「前代未聞の大闘諍」も起こり「他国来難」も事実となる。
このとき、日本および全人類をお救い下さるのは、宇宙的力用を有する諸天に申し付ける、絶大威徳まします日蓮大聖人ただ御一人であられる。
ゆえに開目抄には
「我日本の柱とならむ、我日本の眼目とならむ、我日本の大船とならむ等と誓いし願、やぶるべからず」
と仰せあそばす。
亡国に直面してもなす術を知らず、ただ怯えるだけの全日本人に、いよいよ日蓮大聖人の絶大威徳と大慈大悲を教え、帰依させなければいけない。
この御奉公をするのは、御遺命を守護し奉った顕正会以外にはあるべくもない。
私は、二〇年代のしかるべき時に、第三回目の一国諫暁の書を著わし、大聖人様に応え奉らんと決意しております。このとき顕正会の大総会を開催し、全顕正会の熱誠を以て大規模なる諫暁の戦いを起こしたい。
大聖人様に忠誠を貫く仏弟子三百万が一結すれば、日本国は必ず動き、大聖人様の大恩徳は一国に輝く。
そしてやがて
「ただをかせ給へ、梵天・帝釈等の御計いとして、日本国一時に信ずる事あるべし」(上野殿御返事)
この仰せが事実となるのであります。
「顕正会こそ諫臣・争子」特集号より
いよいよ浅井先生が第3回目の一国諫暁に立たれる―。この重大発表をお聞きしては、全身が大感動に包まれました。
新型コロナの感染拡大、刻々と近づく経済崩壊、足元に迫る巨大地震、止まるところを知らない異常気象、そしていよいよ現実味を帯びてきた中国の侵略・・・。20年代に入り、諸天が活発に励んでいる姿をみれば、いよいよ広宣流布も眼前と確信するばかりです。このとき、浅井先生の最後の諌暁の御供がかなうとは、なんと有難い宿縁でしょうか。
私ももっと力をつけ、広宣流布のお手伝いに邁進していきたいと思います!