日寛上人御著「六巻抄」の改訂版が出来しました!

顕正会版「六巻抄」の改訂版が出来しました

 顕正新聞9月15日号に、すごい記事が掲載されていました。

 なんと日寛上人の畢生の大著といわれる「六巻抄」の改訂版が出来したというのです!

 記事によると、改訂版は御真跡によって綿密に校訂され、活字も大きく読みやすくなっているそうです。

日寛上人とは?

 日寛上人は、日蓮大聖人の御入滅後約400年に出現された富士大石寺第26世の貫首上人です。19歳のとき第24世・日永上人を師として出家され、以来、天性の聡敏に加え、血のにじむような御研鑽によって、不世出の大学匠となられました。

 浅井先生は、日寛上人について、次のように指導下されています。

 上人ご出現の時代背景を見るに、奇しくもこの頃までに不相伝の日蓮宗諸派の学者が四方に出て、邪義が出尽くしている。すなわち顕本派の日什、八品派の日隆・日忠、身延派の日朝、要法寺の日辰・日饒、妙本寺の日我、不受不施派の日講等である。

 日寛上人は、これら邪義を余すところなく粉砕し、正系門家相伝の三大秘法を顕わし、以て未来の広宣流布に備えるために出現された御方である。

基礎教学書第8章「富士大石寺の歴史」

 いかがでしょうか。このような非凡絶倫の大学匠の御著を学ばせて頂けるとは、本当に有難いことですね。

六巻抄とは?

 日寛上人の著述の主なものは「御書文段」と「六巻抄」です。

 「御書文段」は、日蓮大聖人の重要御書、たとえば観心本尊抄・開目抄・立正安国論・撰時抄・報恩抄・法華取要抄・当体義抄等について、科段を設けてその文意を詳細に説き明かされたもので、浅井先生は「まさに学ぶ者をして明鏡に向かうの感を懐かしめる」と仰せられています。

 「六巻抄」は、大聖人の御本懐たる三大秘法の深義を六巻にまとめられた上人畢生の大著で、浅井先生は「この中に三大秘法の秘奥はすべて尽くされ、その明静なることまさに古今独歩である」と仰せられています。

 六巻の書目は、三重秘伝抄・文底秘沈抄・依義判文抄・末法相応抄・当流行事抄・当家三衣抄で、前々から用意されていた草案を、御遷化の前年に添削を加え一気呵成に清書されたものです。

 この六巻抄と観心本尊抄文段は、特に「門外不出、貫首直伝の秘書」とされてきました。このような重書を、いま浅井先生のもと正しく学ばせて頂ける有難さは、とても言葉に尽くせません。

「六巻抄」をついに入手しました!

 私自身、「六巻抄」が会館の窓口で頒布されているのを知ってはいましたが、先輩から「ものすごく難しいよ」と聞いていたので、「私みたいな初学者には、まだ早いのでは・・・?」と思い、ためらっていました。

 しかし今回、六巻抄の改訂版が出来したことが顕正新聞に掲載されたのを見て、ついに肚を決め(笑)、思い切って購入させて頂きました!

 いやはや、なんとも美しい書籍ですね( ´∀` )

 さっそくページを開いてみると、なんということでしょう!

 ・・・浅井先生の解説が一切なく、原文のママではないですか(汗)

 でも、ここで挫折しては始まりません。信心(と勇気)をふるい起こして拝読していくと、難しい固有名詞はわからないものの、日寛上人が言わんとされている大旨、文章の脈絡がおぼろげながらに見えてきて、なんとも言えない大感動が込み上げました。

三大秘法を正しく拝せる有難さ

 特に有難かったのは「文底秘沈抄」の次の一節でした。

 夫れ戒壇に事有り、義有り

 所謂義の戒壇とは即ち是れ本門の本尊所住の処、義戒壇に当る故なり。例せば文句の第十に「仏其の中に住す、即ち是れ塔の義」と釈するが如し云々。

 正しく事の戒壇とは一閻浮提の人懺悔滅罪の処なり、但然るのみに非ず梵天・帝釈も来下して踏みたもうべき戒壇なり。秘法抄に曰く「王臣一同に三秘密の法を持たん時、勅宣並びに御教書を申し下して、霊山浄土に似たらん最勝の地を尋ねて戒壇を建立すべき者か、時を待つべきのみ、事の戒法と申すは是れなり」等云々。宗祖云く「此の砌に臨まん輩は無始の罪障忽ちに消滅して、三業の悪転じて三徳を成ぜんのみ」云々。

 いかがでしょうか。日寛上人の御指南を正直に拝せば、本門の戒壇に「事」と「義」の2つがあること、「義の戒壇」とは本門の本尊まします処であり、「事の戒壇」とは広宣流布の暁に「勅宣・御教書」を申し下して事相に建てられる戒壇、すなわち国立戒壇であることは、一点の疑いもありません。

 それなのに宗門(日蓮正宗)は、昭和47年に建てた偽戒壇・正本堂を「御遺命の戒壇」と見せかけるために、池田大作にへつらう細井日達が〝戒壇の大御本尊まします処はいつでもどこでも事の戒壇〟などと言いだし、教義を改変してしまいました。これが日寛上人の御指南に背く己義であることは、先の御文に照らせば一目瞭然です。

 いま学会・宗門がことごとく第六天の魔王に誑かされ、大聖人様の御遺命に背く師敵対に陥る中、御遺命をただ御一人守り抜かれた浅井先生のもと、大聖人様の御金言、日寛上人の御指南のままに、三大秘法の深義を正しく拝することが叶う私たち顕正会員は、なんと有難い立場でしょうか。

 浅井先生は、「日寛上人の御著述は、すべて広宣流布に戦う後代の弟子のために著わされたものである」と指導下されています。

 私も御奉公の合間を縫って信読を重ね、広宣流布に戦う力とさせて頂きたいと思います!