今はいかなる時か

「今はいかなる時か」特集号が出来しました

 冨士大石寺顕正会の6月度総幹部会を特集した顕正新聞令和4年7月5日号が出来しました。その名も「今はいかなる時か」特集号

 今回の総幹部会も素晴らしい登壇の連続で、音楽プロデューサー業で採択率1%の「補助金1億2400万円」に採択される大功徳を頂いたり、病院長が広告文に目が釘づけとなり、「こんなに凄い仏様がおられたのか!」と感激を述べる展開があったり、はたまた妙観講員が「謝罪文・脱講誓約書」を自筆で書いて妙観講を脱講し、浅井先生の下でのご奉公を誓ったりと、どれも大感動でした。

 そして、最後に浅井先生より頂いたご指導は圧巻で、いよいよ日本一同が信じる順縁広布の時が来ていることを肌身に感じました。

今は仏法上いかなる「時」か

 浅井先生は、「きょうは、仏法の上から、今がいかなる『時』であるかを見つめたい」として、重大な指導を下さいました。

 まず先生は、下山抄という御書を引かれ、大聖人御在世から今に至るまで連綿と続く日本国の大禍を示されました。

 「教主釈尊より大事なる行者を、法華経の第五の巻を以て日蓮が頭を打ち、十巻共に引き散らして散々に踏みたりし大禍は、現当二世にのがれがたくこそ候わんずらめ」と。

 「教主釈尊より大事なる行者」とは、日蓮大聖人こそ、釈迦仏がその御出現を予言・証明した、まさしく久遠元初の自受用身・末法下種の御本仏であられるということ。

 次の「法華経の第五の巻を以て日蓮が頭を打ち、十巻共に引き散らして散々に踏みたりし」とは、竜の口の大法難において平左衛門が、兵士たちになさしめた乱暴・狼藉のこと。これ御頸刎ね奉るの大罪を、間接的に表現された御文であります。

 御在世の日本はあろうことか、大慈大悲の御本仏日蓮大聖人の御頸を刎ね奉ったのです。この血の凍るような大逆罪、どれほどの大罰をもたらすか。

 ゆえに「大禍は、現当二世にのがれがたくこそ候わんずらめ」とお示し下されている。ここに仰せの「現当二世」とは、個人レベルのそれではなく、まさしく国家に約しての御意です。

 すなわち、当時の日本国が亡国の大罰を受けるだけでなく、もし改悔がなければ未来日本国も他国侵逼の大難を受けて国亡ぶ――ということであります。

顕正新聞「今はいかなる時か」特集号

 いかがでしょうか。日蓮大聖人の御頸を刎ね奉らんとする大逆罪により、日本は御在世に大蒙古による他国侵逼の大罰を受けました。しかし、罰はこれで終わらず、もし改悔がなければ未来日本国も他国侵逼の大罰を受けるのです。それは日蓮大聖人こそ「教主釈尊より大事なる行者」、すなわち久遠元初の自受用身・末法下種の御本仏であられるからです。

日興上人申状の仰せのまま

 では、その後の日本はどうなったでしょうか。

 御在世より700年、日本の人々は未だに日蓮大聖人を信ぜず、背き続けています。その間、天変地夭・大飢饉・大疫病・内乱・他国との戦争は、歳を追って激しさを増しています。まさに日興上人の申状の「所詮、末法に入っては、法華本門を建てられざるの間は、国土の災難日に随って増長し、自他の叛逆歳を逐うて蜂起せん」との仰せのままですね。ちなみに御文の中の「法華本門」とは、大聖人御弘通の三大秘法です。

 ことに明治以降には、日本は日清・日露・日中と戦争が続いた後、アメリカとの戦争に引きずり込まれ、ついに昭和20年に敗戦、アメリカの属国になりました。アメリカに依存しなければ存立し得ない国になってしまったのです。

敗戦こそ順縁広布の時代の入口

 しかし、この敗戦には、仏法上の重大な意義がありました。浅井先生のご指導を拝してみましょう。

 私は、日本国始まって以来のこの敗戦こそ、いよいよ「順縁広布」の時代に突入したその入口であると思っております。

 この先にはいよいよ「他国侵逼」があり、そのとき大聖人様はこの大罰を用いて広宣流布をあそばすのであります。

顕正新聞「今はいかなる時か」特集号

 いかがでしょうか。あの敗戦により、日本は「占領基本法」ともいうべき日本国憲法を与えられました。これは日本を永久に非武装化することを目的としたものです。そして、単独では存立し得なくなった日本に、アメリカは日米安全保障条約を締結し、米軍を駐留させました。これにより、日本は国防という国家にとっての最大事をアメリカに委ね、カネ儲けに専念するだけの属国、植民地になってしまったのです。

 ここに日本は、アメリカが日本を守る意思、または能力を失ったとき、世界で最も侵略されやすい国になってしまいました。かく見れば、まさに広布前夜の他国侵逼の舞台装置が整うその一大転機が、あの敗戦だったのです。

米国の衰退、中国の台頭

 このような日本が、戦後かりそめの平和を享受できてきたのは、日米安全保障条約があったからです。その背景には、世界最強の覇権国・アメリカの力がありました。

 ところが、今や国際情勢において日本の命運に関わる重大な変化が起きつつあります。それは「アメリカの衰退、中国の台頭」ということです。浅井先生はその様相をつぶさに教えて下さいました。

 まず、1991年のソ連崩壊以後、世界を仕切る唯一の覇権国であったアメリカは、オバマ大統領が「アメリカはもう世界の警察官ではない」と言い出し、トランプ大統領が「アメリカ・ファースト」と言い、バイデン大統領もタリバン侵入を知りながらアフガン駐留米軍を引き揚げるほど経済力が衰えてきました。

 一方、中国は、今や経済成長率でアメリカを上回り、2028年にはGDP(国内総生産)でアメリカを追い抜くことが確実といわれ、また、多弾頭核ミサイル「DF-41」、「極超音速兵器」の開発、3隻目の新鋭空母「福建」の進水など、軍事力でも躍進し、さらには核弾頭保有数・世界第1位のロシアと事実上の軍事同盟を結び、核開発を進める北朝鮮をも後ろから支えています。

 こうしてみると、日本を取り巻く安全保障環境が激変してきたことがよくわかりますね。

 その中、中国は公然と「世界制覇」を国家目標に掲げ、その第1ステップとして次のように発表しています。

 「2020年代に、アジアから米国勢力を駆逐し、大中華帝国を築いてアジアに君臨する」と。

 浅井先生は、「『アジアに君臨する』とは、まさしく日本を征服するということです。顕正会は20年代を『広宣流布の決戦場』と定めているが、この20年代に中国が『アジア君臨』をめざしていること、不思議ですね。この20年代に入って、日本も世界も、濁乱のテンポがまことに速くなっている。これも諸天の働きが活発になって来たからであります」と仰せですが、20年代に入っていよいよ広宣流布の時が近づいていることを肌身に感じます。

御在世の総罰と広布前夜の総罰

 広宣流布の時が近いことは、御在世と同じ「総罰」が始まってきたことからもわかります。

 浅井先生は、大聖人の御在世において、建治から弘安年中にかけての数年間に「総罰」(大疫病大飢渇同士討ち他国侵逼)が現われ、その中、大聖人様は他国侵逼いよいよその色を増した弘安2年に、出世の御本懐たる「本門戒壇の大御本尊」を建立あそばし、日本国にこれを留め置き給うたことを指導下さいました。これを「法体の広宣流布」といいます。

 そして、いま「化儀の広宣流布」の前夜に、再び大疫病から始まる「総罰」が現われてきたのです。その第1の「大疫病」は今の新型コロナ、第2の「大飢渇」は、これから始まる食糧危機とインフレによる深刻な生活苦です。

 浅井先生は、このインフレによる生活苦について詳しく教えて下さいましたが、安倍晋三の財政規律を無視した無責任な異次元金融緩和により、借金は本年3月末で1241兆円、対GDP(国内総生産)比率で260%超となった日本は、いつ国家破産してもおかしくなく、まもなく制御不能のハイパーインフレに陥り、この経済崩壊が世界に及んで世界恐慌、ひいては第三次世界大戦を誘発することをお聞きしては、大聖人様が広布前夜に必ず起こると御予言下された「前代未聞の大闘諍」(撰時抄)が刻々と迫るを感じました。

 しかし、この前代未聞の大闘諍・他国侵逼のとき、大聖人様はいよいよこの大罰を用いて順縁広布をあそばすのです。御在世の「法体の広宣流布」が「総罰」開始から一気に成就したことをみるとき、いま突入している20年代こそまさに「広宣流布の決戦場」、「順縁広布は必ず成る」との大確信が込み上げます。

お救い下さるは日蓮大聖人ただ御一人

 思えば、御在世の逆縁広宣流布の大化導は、諸天に申し付ける絶大威徳と大慈大悲まします御本仏日蓮大聖人ただ御一人のお力で成りました。

 「法華経の敵となりし人をば、梵天・帝釈・日月・四天 罰し給いて、皆人に見懲りさせ給えと申し付けて候。乃至、大慈大悲の力、無間地獄の大苦を今生に消さしめんとなり」(四条抄)との仰せのごとく、大聖人様は諸天に申し付けて二度にわたる大蒙古の責めを起こさしめ、日本一同、大恐怖の中に、日蓮大聖人の御名と南無妙法蓮華経を命に刻みつけ、未来に仏に成るべき種を心田に下ろして頂いたのです。

 日目上人は最後の天奏に奉持された申状に、仏法流布における三時弘経の次第について、「三時の弘経は則ち如来の告勅なり、進退全く人力に非ず」と仰せですが、いま順縁広布もまた全く人力に非ず、御本仏日蓮大聖人ただ御一人の絶大威徳と大慈大悲によって為されることを伏して拝しては、大歓喜が胸の奥から湧いてきます。

 浅井先生は、次のように指導下さいました。

 このとき日本をお救い下さるのは、諸天に申しつける絶大威徳まします日蓮大聖人ただ御一人であられる

 ゆえに「日蓮によりて日本国の有無はあるべし」と仰せられ、さらに「我日本の柱とならむ、我日本の眼目とならむ、我日本の大船とならむ等と誓いし願、やぶるべからず」と仰せ下さる。「仏語は実にして虚しからず」です。大聖人様の仰せが虚しくなることは断じてない。

 日蓮大聖人こそ日本の柱であられる。

 この日蓮大聖人を、日本一同に深く信じ奉り、大聖人の御当体たる「本門戒壇の大御本尊」を国立戒壇に安置し奉るとき、日本は始めて金剛不壊の仏国となるのであります

 この重大なる御化導は、大聖人様の絶大威徳と大慈大悲によって為されるものであれば必ず成る。

 そして今、広布の最終段階においてこの御化導をお手伝い申し上げるのは、御遺命を守護し奉った顕正会以外にはあるべくもない。

 顕正会は御遺命を守り奉ったゆえに、一万二千のとき理不尽なる解散処分を受けた。だが潰れもせず、今や三百万になんなんとする仏弟子の大集団になった。

 濁悪の日本国の中で、師敵対の正系門家の中で、大聖人様に一筋の忠誠を貫く三百万の仏弟子の大集団が出現するとは、なんと不思議なことか。

 すべては大聖人様の御守護による。

 この三百万が一結して、やがて亡国に怯えるであろう全日本人に、日蓮大聖人の大恩徳を心魂に徹するまで教えるとき、日本は必ず動く。

 これこそ、大聖人御照覧の御馬前の戦いであります。

顕正新聞「今がいかなる時か」特集号

 いかがでしょうか。大聖人様があそばす広宣流布の重大御化導をお手伝いさせて頂ける私たち顕正会員の宿縁に、無上の有難さが込み上げます。

 私も広告文と特集号を手に、一人でも多くの人々に日蓮大聖人の大恩徳を教え、広宣流布のお手伝いに励んでいきたいと思います!