広布決戦場の第3年を迎えて

顕正新聞元旦号が出来しました

 ブログをご覧のみなさま、令和4年の新年、あけましておめでとうございます。今年もご奉公の合間にコツコツとブログを書いていきますので、どうぞよろしくお願いします。

 今回は、顕正新聞令和4年1月5日号(新年号)を取り上げたいと思います。

 まずは第1面。雲一つない青空にそびえる霊峰富士の写真がひときわ目を惹きます。いやはや、素晴らしいですね!

 そして「御入滅七四一年の新春を迎う」の大見出しを拝しては粛然とし、広宣流布・国立戒壇建立への一層の決意が込み上げます。

 この元旦号には、昨年12月の総幹部会の登壇などが掲載されているのですが、その中でも特に「すごい!」と感じた登壇をいくつか紹介したいと思います。

「日本会議」会長・田久保忠衛氏を電話で糺す

 まずは男子部162隊の中西隊長の活動報告です。

 あの、憲法を改正し、国家神道を復活させ、日本を「神の国」にしようと企む日本最大の右翼団体「日本会議」の会長・田久保忠衛氏を、なんと電話で折伏したというのです!

 そのやりとりはとても興味深く、たとえば中西隊長が「伊勢志摩サミットでG7首脳を伊勢神宮に招き入れ、『御垣内参拝』という特別参拝までさせたのは、日本の神道を国際的に認めさせるためか」と尋ねると、田久保氏は「日本は神を中心とした国であると、G7の首脳に示した」と答えたそうです。日本会議の「神国日本」への野望を垣間見る思いですね。

 また、「神道で日本を守れる」と言い切る田久保氏に対し、中西隊長が「日米安保条約第十条には、この条約を一方的に終了できる規定があるが、もし日米安保がなくなっても他国の核攻撃から日本を守ることができるのか?」と問うと、「日米安保がなければどうしようもない。戦争に負けて属国になる。日本の政治家には、それを跳ね返す力もない。米国に守ってもらうしかない」などと答えたそうです。

 中西隊長は、「今回の一件を通して、日本会議のトップの確信なき姿を目の当たりにしては、いま浅井先生の下で、『王仏冥合』『王臣受持』の時を見つめ、御遺命成就の御奉公に大確信で連なり得ることは当たり前ではなく、師恩の重きを深く噛みしめる」と述べていますが、ほんとうにその通りとうなずくばかりでした。

元皇族(久邇宮家)の母も秋篠宮家を憂慮、皇族関係者に特集号を送付

 また、婦人部港北支区の菊地支区部長の登壇も大感動でした。

 菊地支区部長の母は、元皇族の「久邇正子」さんで、久邇宮家の第一王女として生まれ、昭和天皇の皇后になられた香淳皇后は実の叔母に当るそうです!

 昨年、一国を騒がせた眞子さんの「私」を優先し「公」をなげうった行為については、久邇正子さんも深く憂えていたそうで、「断じてあり得ません」、「秋篠宮さまにも問題がございます」と述べていたそうです。

 そこに、昨年11月度総幹部会で浅井先生より「皇室の一大使命」について重大指導を頂いては胸のつかえが取れ、皇室に仏法守護の一大使命を目覚めさせんと、皇族関係者名簿より秋篠宮家も含む三百余名に「皇室の一大使命」特集号を思いを込めて送付したと聞いては胸が高鳴りました。いやはや、素晴らしいですね!

「日蓮大聖人 眼前にまします」の信心

 何より、浅井先生より頂いた重大指導は大感激でした。

 先生は、「広告文と遥拝勤行で広宣流布は必ず成る」所以をつぶさに指導下さり、とりわけ何より大事な「遥拝勤行」について、「この遥拝勤行こそ『忠誠の証』」であり、信心に距離は関係なく、大聖人を恋慕渇仰して南無妙法蓮華経と唱え奉れば直ちに大聖人に通ずることを教えて下さいました。朝晩の勤行がますます有難くなりますね!

 中でも、「遥拝勤行で最も大事なことは、何処(いずこ)の地から拝みまいらせようと『日蓮大聖人 眼前にまします』との信心に立つこと」であり、「『お慕わしい』『有難い』と恋慕渇仰して南無妙法蓮華経と唱え奉る。これが三大秘法の中の『本門の題目』」とのご指導には、感激でいっぱいとなりました。

 浅井先生のご指導を拝してみましょう。

 日寛上人は、本門の題目と、本門の本尊と、日蓮大聖人との関係を、当流行事抄に次のごとくお示し下されている。

問う、我等唱え奉る所の本門の題目、其の体何物ぞや。

 謂く、本門の大本尊是れなり。

 本門の大本尊、其の体、何物ぞや。

 謂く、蓮祖大聖人是れなり」と。

 まことに大事、まさに御相伝の秘奥であります。

 ―我らが唱え奉る所の本門の題目は、その体、実に本門の大本尊である。ではその本門の大本尊の体は何かと言えば、まさしく日蓮大聖人であられる――と仰せ下されている。

 さらに日寛上人は観心本尊抄文段において

 「今、安置し奉る処の御本尊の全体、本有無作の一念三千、生身の御仏なり」と。

 「生身」とは、生きておられるということ。まさしく戒壇の大御本尊様は、生きてまします日蓮大聖人であられる。

 ゆえに遥拝勤行においては

 「日蓮大聖人 眼前にまします」との信心に立ち、恋慕渇仰して南無妙法蓮華経と唱え奉ることこそ肝要なのであります。

 このとき、唱え奉るお題目は直ちに日蓮大聖人・戒壇の大御本尊に通じて、我ら凡夫が、大聖人様・戒壇の大御本尊と一体にならせて頂き、ついには一生成仏が叶うのであります。

顕正新聞令和4年1月5日号

 いかがでしょうか。先生より「御相伝の秘奥」の御法門を教えて頂き、大感動が込み上げます。

 いま私も「日蓮大聖人 眼前にまします」の思いで、「有難い」「お慕わしい」と恋慕渇仰の遥拝勤行を申し上げていますが、体である日蓮大聖人・戒壇の大御本尊に直ちに通じ、わが身がそのまま仏に成らせて頂ける勿体なさ、有難さに全身が包まれ、日々、有難い思いでいっぱいです。

 先生は、次のように仰せられています。

 まさしくこの遥拝勤行こそ「忠誠の証」そして「広布最終段階の信行」なのであります。

 戒壇の大御本尊を捨て奉った学会。また大御本尊を「営利の具」として不敬の御開扉を強行している宗門。これら不忠の輩に、どうして広宣流布の御奉公がなし得ましょうか。

 大聖人様に一筋の忠誠を貫いているのは、日本国の中で、ただ顕正会だけであります。

 やがてこの遥拝勤行の声は一国に満ちる。そしてその熱烈なる信心が凝集して「勅宣・御教書」が申し下されるとき、ついに御遺命の「本門の戒壇」すなわち国立戒壇が、富士山天生原に建立されるのであります。

顕正新聞令和4年1月5日号

年頭の辞

 最後に、新年号に掲載された浅井先生の「年頭の辞」を引用して筆を擱きたいと思います。

 広布決戦場の第三年を迎えて

 冨士大石寺 顕正会 会長 浅井昭衞

昨年は、コロナ禍でさまざまな制約があったが、その中、全顕正会員の大法弘通の赤誠はいよいよ燃え、ついに二二九万六千の法城は厳然と屹立した。

御本仏日蓮大聖人の「和党ども二陣三陣つづきて」の大教令、日興上人の「未だ広宣流布せざる間は」の御遺誡に、一分でも応え奉ることができたかと思えば、ただ有難さが込み上げてくる。

それにしても、広宣流布の決戦場たる20年代に突入するや、世界の混乱のテンポは何と早くなってきたことか。これ大聖人様の申し付けを承けての、諸天の働きによる。

新型コロナが騒がれ出したのは、2020年の初頭であった。発生地が中国の武漢市であるとかないとかを争っているうちに、コロナは瞬く間に全地球上に感染拡大し、いまや世界経済をも崩壊せしめんとしている。

世界各国はこのコロナ・パンデミックを眼前にして、対策に大規模な財政出動をせざるを得なくなった。その結果、大量のカネが市中に出回わり、インフレが始まってきたのである。

例えば、アメリカの昨年10月の消費者物価は、前年同月と比べて6.2%も上昇した。アメリカ政府は、このインフレが長く続くことを最も恐れている。

このインフレを抑えるため、アメリカの中央銀行に当る「連邦準備制度理事会」(FRB)は昨年2月15日、量的金融緩和の縮小を打ち出すとともに、2022年中に、計3回の政策金利を引き上げることを示した。

この利上げは世界に衝撃を与えた。まさに2022年は歴史的なターニングポイントになると思われる。

いま世界の中央銀行は物価上昇への対処に追われ始めたが、その前途には、低成長と巨額債務が立ちはだかっており、世界経済は金融引き締めには極めて脆弱になっている。

中でも日本は、安倍晋三首相(当時)の財政規律を無視した異次元金融緩和により、国の借金はすでに1166兆円。これは国内総生産(GDP)の2・2倍であり、先進国の中で最悪。いつ国家破産してもおかしくない状態に陥っている。

だからこそ現役財務次官の矢野康治氏が「このままでは国家財政は破綻する」と題する一文を、捨身で発表したのであった。

日銀には「通貨の番人」としての重大使命がある。ゆえに曽ての日銀は暴落する可能性のある金融資産など、絶対に保有しなかった。

だが今の日銀は、株価維持のために日本株を大量に購入している。同じ理由で国債も保有し、その額は21年7月末で504兆円にも上っている。このような中央銀行は世界で日銀しかない。

この日本にアメリカ発の「金利引き上げ」という大波が襲ったら、日米長期金利差の拡大でドル高・円安が急進し、ガソリン・食糧などを大量に輸入する日本は物価が高騰し、株と国債は暴落する。

このとき、株と国債を大量に抱えこんでいる日銀は、ついに債務超過に陥る。債務超過に陥った中央銀行が発行する通貨など、市場が信認するわけがない。かくて円はさらに暴落し、制御不能のハイパーインフレが日本を襲うのである。

この金融危機・経済崩壊は日本一国には止まらない。やがて全世界に及ぶ。それが世界恐慌である。そしてこの世界恐慌が、全世界を巻き込んでの第三次世界大戦となる。この大闘諍こそ、大聖人様が撰時抄に

前代未聞の大闘諍、一閻浮提に起こるべし

と御予言下された、広布前夜の未曽有の大戦争である。

すでに世界は、アメリカを中心とする自由主義陣営と、中国・ロシア・北朝鮮を中核とする全体主義陣営に二分され、まさに覇権を賭した睨み合いを続けている。

中国はいま虎視眈々と台湾侵攻を狙っている。新疆ウィグルに対するジェノサイドを見れば、中国が「領有」を主張している台湾統一が早晩強行されることは疑いない。

昨年10月9日に開催された辛亥革命110周年記念大会で、習近平国家主席は「台湾統一」について

「必ず実現しなければならないし、必ず実現できる」

と自信を示した。さらに台湾への肩入れを強める米国を念頭において

「台湾問題は純粋に内政問題であり、いかなる外部からの干渉も容認しない。主権と領土を守る中国人民の、断固たる決心と意志を見くびるべきではない」と牽制した。

米国も台湾を見殺しにはできない。さりとて中国との全面戦争は避けたい。そこで属国的立場の日本を尖兵として利用する。

この日本に対して中国は、これぞ日本侵略の好機として、「核の先制攻撃」に踏み切るであろう。

まさに台湾有事は即日本の有事である。しかもそれは遠い将来ではない、もう眼前に迫る亡国の大難なのである。

なぜこのように急テンポで、亡国の大難が日本に迫ってきたのか。世間の人々はその根本原因を知らない。

大聖人様は富木殿御返事に

仏法は体のごとし、世間は影のごとし。体曲れば影ななめなり」と。

また「法門申さるべき様の事」には、伝教大師の正系門家・叡山の濁乱にこと寄せて

仏法の滅不滅は叡山にあるべし。叡山の仏法滅せるかのゆへに、異国我が朝をほろぼさんとす」と。

いま末法においては、御本仏日蓮大聖人の唯一の正系門家は富士大石寺以外にはない。

しかるにこの正系門家において、学会・宗門ともに日蓮大聖人の御遺命たる「国立戒壇」を否定した。さらに学会はあろうことか「本門戒壇の大御本尊」をも捨て奉り、宗門は大御本尊を憎嫉する身延派とも連携し、いまや大御本尊を「営利の具」として利用し奉っている。学会・宗門ともに何たる無道心か。

正系門家がこのように大聖人様に背き奉れば、日本は必ず他国の侵略を受ける。このとき中国の「極超音速ミサイル」は日本を襲うであろう。

この惨禍・悲惨は言語に絶する。

このとき日本をお救い下さるのは、諸天に申し付ける絶大威徳まします、日蓮大聖人ただ御一人であられる。

この絶大威徳は、竜の口において国家権力もひれ伏した大現証を拝すれば誰人にもわかろう。

また立正安国論における他国侵逼の御予言的中と、二度の大蒙古襲来を大風を以て撤退せしめた大現証を拝すれば、理屈ぬきである。

いかに大慢心の者も、行き詰まれば道念を起こす。ゆえに

病によりて道心は起こり候か」(妙心尼御前御返事)とも仰せ下されている。況んや、国亡び我が身も失う亡国の大難においておやである。

大聖人様は、大慈大悲のゆえに諸天に申し付けて他国に責めしめ、この大難を用いて広宣流布をあそばすのである。

ゆえに上野抄には

ただをかせ給へ、梵天・帝釈等の御計いとして、日本国一時に信ずる事あるべし」と。

いま広布最終段階に生まれ合わせて一筋の御奉公を貫く顕正会員は、この「日本国一時に信ずる」を見ることができる。何と有難い宿縁であろうか。

さあ、いよいよ大事な決戦場第三年を迎える。全顕正会一結、何としても赤誠の信心を以て、大聖人様に応え奉ろうではないか。

令和四年元旦

顕正新聞令和4年1月5日号