新型コロナのその先と根本原因

「コロナ大恐慌」特集号が出来しました

 顕正新聞令和2年5月5日号が出来しました。その名も、「コロナ大恐慌」特集号

 第1面には、「大疫病・大恐慌等の『総罰』現われる」、「日本一同、御本仏日蓮大聖人に背くゆえ 正系門家の御遺命違背こそ亡国の根本原因」との大見出しが記されています。まさに、いま日本と世界に起きている新型コロナを含む災難の根本原因を端的に示していますね。

 ご存知のとおり、いま新型コロナウィルスの脅威が世界を席捲していますが、浅井先生は、今回の特集号において、①この新型コロナの蔓延がいかなる事態を招くのか、②その根本原因は何か、という2つの大事について、仏法の眼から重大な指導を下さいました。

 それでは、さっそく特集号の内容を見ていきましょう!

新型コロナの蔓延がいかなる事態を招くのか

 まず新型コロナの蔓延がいかなる事態を招くのかを見てみましょう。

 浅井先生は、現在の世界経済はグローバル化によって一体化しているため、新型コロナウィルスの感染拡大によってそれが一気に凍り付き、「需要」と「供給」が同時に破壊され、未だかつてない経済収縮が始まって来たことを指導下さいました。「新型コロナウィルスの感染拡大により、世界経済は100年前の世界大恐慌以来、最悪の危機に直面している」とのIMF(国際通貨基金)の発表を見れば、いかに世界経済が危機的状況にあるかがよくわかりますね。

 また先生は、いま各国で雇用問題が深刻化し、アメリカでは近い将来3人に1人が職を失う可能性まで囁かれており、この雇用不安が発展途上国に広がれば、世界は一気に不安定となり、争乱が起きてくることを指導下さいましたが、これも実感ですよね。

 この経済危機、ともすると新型コロナによって偶然起きた不運と思いがちですが、そうではありません。実は12年前のリーマン・ショックのとき、各国政府が危機を乗り越えるために前代未聞の金融緩和を断行した結果、だぶついたお金が世界中でバブルを形成し、このバブルが破裂する前段階として、すでに昨年後半から世界経済は下降局面に入っていたのです。つまり、いま直面している経済危機は、単なる偶発的な不運によるものではなく、解決困難で慢性的な問題が背景にあるということです。深いご考察に基づく鋭いご指摘ですね。

 その上で、浅井先生は、「もしこの感染拡大が長引けば、まさに『コロナ大恐慌』となる。100年前のあの世界大恐慌を超えるような、未だ曽てない『コロナ大恐慌』が始まる」と指導下さいました。

 さらに先生は、いまハイリスク・ハイリターンの「デリバティブ」(金融派生商品)が世界に溢れており、その総額はなんと「6京円」にも上っていることを教えて下さいました。「えっ、『京』(けい)って何?」と思われる方がいるかもしれませんが、「兆」の1万倍の単位だそうです。ちょっと想像できませんね(笑)

 浅井先生は、「もしこの6京円のデリバティブが、今後二度三度と起こるであろう世界同時の株・債券・不動産等の大暴落を機に爆発したら―世界経済はおしまいになる」と指導下さいました。

 いかがでしょうか。今回の新型コロナは、単なる疫病ではなく、仏法でいう「飢渇」、つまり現代における経済崩壊の引き金だったのです。

新型コロナ等の根本原因は何か

 この新型コロナウィルス等は、たまたま起きてきたものではありません。実に「仏法より事起こる」ものなのです。

 このことを如実に拝するには、日蓮大聖人の御金言をしっかりと拝さなくてはなりません。

 日蓮大聖人の御在世(鎌倉時代)には、もっと激しい大疫病が2度も発生しました。この疫病がどれほど強烈であったか。大聖人は「人王始まりて九十四代に並びなき疫病」であり、「日本国の一切衆生すでに三分が二はやみぬ。又半分は死しぬ」と仰せです。そして、その原因は、「聖人の国にあるをあだむゆへ」、つまり、日蓮大聖人に背くゆえと仰せられているのです。

 また、大聖人は出世本懐成就御書において、「末法の法華経の行者を軽賎する王臣・万民、始めは事なきやうにて終にほろびざるは候はず。乃至、日本国の大疫病と、大飢渇と、同士討ちと、他国より責めらるゝは総罰なり」と仰せられています。この中の「大疫病」とはウィルスによる大感染症、「大飢渇」とは大飢饉や経済崩壊で生活が成り立たなくなること、「同士討ち」とは内乱、「他国より責めらるゝ」とは他国からの侵略です。当時、大聖人に背く「総罰」として、このような大罰が一国に現れていたのです。

 そして、この御在世の「総罰」と同じことが、いま再び日本に現れつつあるのです。浅井先生は、「これこそ『広宣流布いよいよ近し』の前相である」と指導下さいました。その原因も、やはり「仏法より事起こる」のです。

 まず日本一同は、大恩徳まします御本仏日蓮大聖人を未だに信ぜず、背き奉って700年です。そこに、「法に過ぐれば罰あたりぬるなり」(下種本仏成道御書)との仰せのまま、いま総罰が現れてきたのです。

 加えて、もっと重大な悪事が、正系門家の御遺命違背です。一国の謗法を諫めるべき正系門家・富士大石寺が、あろうことか、創価学会の池田大作にへつらい、大聖人の唯一の御遺命たる国立戒壇建立をなげうってしまったのです。 

 浅井先生は、「仏法は体のごとし、世間は影のごとし、体曲がれば影ななめなり」(富木殿御返事)等の御金言を引かれ、「正系門家のこの濁乱こそ、まさに日本が亡ぶ根本原因である」、「正系門家が日蓮大聖人の唯一の御遺命に背いて、日本が傾かぬはずがない。日本の亡びぬ道理がない。その前相として、いま諸天の治罰たる総罰が現われて来た」と指導下されています。宗門は、法のため、国のため、深く懺悔し、速やかに国立戒壇の正義に立ち還らなければいけませんね。

悪に悪を重ね、非に非を増す安倍政権

 このように、日本一同の違背と正系門家の御遺命違背が、亡国の根本原因なのですが、これにさらに拍車をかけているのが、実は安倍政権なのです。一体、どうしてでしょうか。

 安倍政権といえば、悪行だらけですよね。

 たとえば、中国の春節に当る本年1月、新型コロナの危険性が囁かれ、武漢市が封鎖される事態となっていたにもかかわらず、安倍首相は習近平にへつらい、約92万人の中国人の訪日を奨励し、国内にコロナを蔓延させました。

 また、福島原発事故に関しても、事故の5年前、共産党の議員から原発の危険性を指摘されたにもかかわらず、安倍首相はデタラメな答弁書を作り、まともに取り合いませんでした。その結果、「バックアップ電源の喪失」という、指摘されていたとおりの原因で事故が発生してしまったのです。

 そのほか、習近平を「国賓」として招こうとしたり、赤字国債をどんどん発行して日銀に買い取らせ、日本を世界一の大借金国にしてしまったり、さらには「森友問題」、「桜を見る会」、「黒川東京高検・検事長の定年延長問題」、「河井案里夫妻への1億5千万円送付問題」等、枚挙にいとまがありません。しかし、これらはあくまで世間の失です。

 浅井先生は、「仏法の上から見れば、安倍政権の最大の悪行は、極右団体の『日本会議』や『神社本庁』と結託して、日本を『神の国』にしようとしていることです。すなわち天照太神を日本国の本とする『国家神道』を復活させようとしているのです」と指導下さいました。安倍政権がそのようなことを企んでいたとは、何とも驚きですよね。

 あの森友問題にしても、森友学園が幼稚園児に「教育勅語」を暗唱させる愛国教育をしていたことが発端といわれています。また、安倍内閣の閣僚のほとんどは「日本会議国会議員懇談会」に所属しており、「日本会議内閣」ともいうべき様相を呈しています。こうしてみると、安倍首相が平成28年5月の伊勢志摩サミットのとき、G7の首脳全員を伊勢神宮に招き入れ、「御垣内参拝」という特別参拝までさせた理由も見えてきますね。

 浅井先生は、「いいですか。『仏は主君、神は所従』なのです。これを取り違えたら、国が亡ぶ」として、末法の全人類をお救い下さる御本仏日蓮大聖人を守護し奉る善神が天照太神であり、仏法を守護して国家を安泰にすることこそが、天照太神の子孫である歴代天皇、皇室の使命であることを指導下さいました。世界に例を見ない皇室の永続は、まさに末法万年に流布する下種仏法を守護する使命によるんですね。

 ところが安倍政権は、主君である御本仏日蓮大聖人を無視し、「神の国」を作らんとしているのです。御本仏を守護する諸天善神が怒らぬはずがありません。

 浅井先生は、「私は、いま正系門家の御遺命違背によって日本に総罰が現われているとき、同時に、政治の世界においても安倍政権が『神の国』を作らんとしていること、この符合に不思議を感じております。まさに悪に重ね、非に非を増すものです。これが広宣流布の決戦場たる二〇年代の姿なのであります」と仰せですが、この「仏法」と「王法」の濁乱こそ、王仏冥合・広宣流布という大善の前相と思わずにはいられません。

人々は心の底で仏様を求める

 最後に浅井先生は、今後、コロナ大恐慌により、世界中で企業倒産が続出し、街は失業者であふれ、国内は不安定になり、国家間で不信と憎悪が増し、ついは核を用いての最終戦争、大聖人ご予言の「前代未聞の大闘諍」に至ること、そのとき、一切衆生は心の底から仏様を求めることを、「衆生に此の機有って仏を感ず」(御義口伝)等の御金言を引いて指導下さいました。

 大聖人は、「ただをかせ給へ、梵天・帝釈等の御計いとして、日本国一時に信ずる事あるべし」(上野殿御返事)と仰せですが、いよいよ日本一同がめざめる広宣流布の時が近づいてきたことを思うと、ワクワクしてきますね!この大事な時にお手伝いが叶う宿縁、本当に有難いと思います。

 私も広告文と特集号を片手に、多くの人たちに日蓮大聖人の大恩徳を伝えていきたいと思います!