早瀬日如管長への諫訴

「早瀬日如管長への諫訴」特集号が出来しました

 冨士大石寺顕正会の1月度総幹部会を特集した顕正新聞2月5日号が出来しました。その名も「早瀬日如管長への諫訴」特集号

 今回の総幹部会は歴史的でした。それは、浅井先生のご遺志を継いで立たれる浅井会長が、昨年の空前の大折伏を背景として、いよいよ宗門の早瀬日如管長を直諫されたからです。

 会長は、亡国迫る日本の状況にかんがみ、その根本原因である宗門の濁乱を正すべく、次のように叫ばれました。

 私は、浅井先生の弟子として、宗門の早瀬日如管長に対して次の二つのことを強く求めるものであります。

 一つには、細井日達・阿部日顕の二代の貫首が犯した御遺命違背の大罪を大聖人様に心からお詫びして、宗門として公式に御遺命の「国立戒壇」を宣示すること。

 二つには、速やかに「不敬の御開扉」を中止し、急ぎ免震構造の堅固なる新御宝蔵を築き、近き広宣流布・国立戒壇建立のその日まで本門戒壇の大御本尊を秘蔵厳護し奉ること。

 いま時に当り、早瀬管長はこの二つの大事を決断すべきであります。

「早瀬日如管長への諫訴」特集号

「国立戒壇」の正義を宣示せよ

 まず浅井会長は、国立戒壇こそ日蓮大聖人の一期の御遺命であることを、御金言と歴代先師上人の御指南、そして細井日達や池田大作すら〝国立戒壇こそ唯一の御遺命〟と叫んでいた事実をもって論証された上で、宗門の御遺命違背と浅井先生の諫暁の経緯をつぶさに示されました。

 学会・宗門が一体になって〝正本堂こそ末法万年にわたる御遺命の戒壇〟とする大誑惑を構えるも、浅井先生の連々たる諫暁により、ついに偽戒壇・正本堂が崩壊に至った凡慮を絶する大現証。

 そのなか御相承を許されずに急死を遂げるという未曾有の大罰を受けた細井日達の悪臨終。

 正本堂崩壊後も国立戒壇だけは頑なに否定し続け、先生との公開対決からも完全逃避した阿部日顕に対し、先生が「最後に申すべき事」の一書でとどめを刺されたところ、御開扉のおり「大扉開かず」の大現証が起き、怖畏を生じた阿部日顕が先生の諫暁どおりに猊座を退いたこと。

 それでもなお、国立戒壇を怨嫉し続けた阿部日顕の「宗門追放」を先生が早瀬管長に直諫されたところ、わずか58日後に阿部日顕が命終して入阿鼻獄となり、まさに大聖人様によって永久に宗門追放されたこと。

 これら先生の激闘に伴う数々の不思議を拝見するとき、すべては大聖人様の御意に適い奉ればこそと、先生の仏法上の重きお立場にひれ伏す思いとなりました。

 そのうえで会長は、かく叫ばれました。

 これらの現証は、たとえ「雖近而不見」の顛倒の衆生にはわからずとも、大聖人様の厳たる「常住此説法」にほかなりません。

 早瀬管長は、大聖人様の御眼を恐れるべきであります

「早瀬日如管長への諫訴」特集号

早瀬管長の大罪と宗門の凋落

 この浅井会長の直諫に対し、早瀬日如管長はどう出るでしょうか。

 会長の知る限り、早瀬管長が自ら国立戒壇を否定した言辞は、公には残されていないようです。

 しかし、実は早瀬管長自身も、御遺命に背く大罪を犯していたのです。

 まず、昭和50年10月4日の「宗会議員決議書」なる文書に、早瀬管長は「早瀬義寛」の名で署名しています。

 この文書は、当時ただお一人正本堂の誑惑を責め、国立戒壇の御遺命を守り奉られた浅井先生を指して、なんと〝猊下に背く大謗法者〟と断じたものです。

 会長は、「この決議書に署名するは大聖人様に対し奉る師敵対に当る」と厳しく呵責されました。

 また、早瀬管長は令和元年、国立戒壇を否定する阿部日顕の悪言がそのまま掲載された「近現代における戒壇問題の経緯と真義」という悪書の発刊を許しました。同書の「発刊にあたって」に「(早瀬管長の)お許しを得て、本書を発刊することにいたしました」とはっきり書かれています。

 会長は、これ「早瀬管長自らが国立戒壇を明確に否定したことを意味している」と喝破されました。

 このように、宗門は学会にへつらい御遺命破壊に加担しただけでなく、未だに国立戒壇を否定し、御遺命に背き続けているのです。なんという無道心でしょうか。

 昨今、宗門は著しく凋落し、その「折伏」なるものの成果も惨憺たるもので、早瀬管長がいくら発破をかけても僧侶も信徒も動かないそうです。このままいけば入阿鼻獄はもちろん、近く餓鬼道に堕すること疑いありません。

 これこそ「御遺命破壊に加担し、未だに国立戒壇を怨嫉する大罰」に他なりません。

 浅井会長は叫ばれました。

 ここに早瀬管長は、速やかに、細井日達ならびに阿部日顕、そして自身が犯した御遺命違背の大罪を、大聖人様に謝し奉り、国立戒壇こそが御本仏の御遺命であることを宣示し、日淳上人の清らかな昔に宗門を立ち還らせるべきであります。

 もうこれ以上、不作為の罪は許されない。

 後生を恐るべきであります。

「早瀬日如管長への諫訴」特集号

速やかに「不敬の御開扉」を中止せよ

 次いで会長は、「何より、早瀬管長は現在宗門が強行している『不敬の御開扉』を速やかに中止し、急ぎ免震構造の完璧なる新御宝蔵を建築すべきである」と叫ばれました。

 いまの宗門が強行している御開扉は、恐れ多くも戒壇の大御本尊を利用し奉っての「カネ儲け・商売」であり、ゆえに末寺ごとの員数ノルマや「付け願い」なるバカげた制度があること。

 大事の御遺命に背き、些かの改悔もない宗門の禿人たちが、供養を貪るために戒壇の大御本尊を利用し、大聖人様に御心に違う御目通りを強要しているいまの御開扉は、「定めて罪深かるべし」(三沢抄)の不敬にあたり、罰をも蒙ること。

 これら坊主の生活のことしか考えない宗門の無道心をお聞きしては、〝不敬の御開扉は直ちに中止すべき〟と強い憤りが込み上げました。

巨大地震は切迫している

 何より今回、総本山に激甚の被害を及ぼす可能性がある「富士川河口断層帯巨大地震」が切迫していることをお聞きしては、急ぎ免震構造の新御宝蔵を建設しなければと強く思わずにはいられませんでした。

 1月15日、政府の地震調査委員会は、南海トラフ巨大地震の今後30年以内の発生確率を「80%程度」に引き上げ、専門家たちは「切羽詰まった状態」「いつ起きてもおかしくない」などと警告しています。

 つまり、南海トラフ巨大地震の発生がいよいよ切迫し、いつ起きてもおかしくない状況になっているのです。

 これがどうして重大かというと、南海トラフ巨大地震が発生した場合、これと連動して、大石寺の至近にある「富士川河口断層帯」で巨大地震が発生する可能性が高いからです。このことは複数の地震の専門家によって指摘されています。

 そのいくつかを見てみましょう。

 まず政府の地震調査研究推進本部は平成22年、「同断層帯は東海地震と連動する可能性がある」「地表で一〇メートル規模の段差が生ずる」「国内の主な活断層の中でも活動の可能性が高いグループに属している」等と発表しました。

 大石寺の至近には同断層帯に属する「安居山断層」が走っていますが、もし巨大地震が発生して地表に10メートル規模の段差が生じたら、奉安堂は、戒壇の大御本尊は、いったいどうなるでしょうか。

 また東海地震の権威といわれる石橋克彦・神戸大学名誉教授は平成23年、東海・東南海・南海地震が連動して発生した場合、富士川河口断層帯等と連動する超巨大地震になる恐れがあり、その地震規模は「M9台」、震度は内陸部でも「震度7」となる可能性を指摘しています。

 さらに内閣府も平成24年、南海トラフ沿いの三連動地震に関する「新想定」を発表し、地震規模は「M9.1」、震度は静岡県を含む多くの県で「震度7」とする見解を示しました。

 このように政府や地震の専門家が、南海トラフ巨大地震から大石寺の至近にある富士川河口断層帯巨大地震が連動し、マグニチュード「9」、震度「7」クラスの激震が発生する可能性を指摘しているのです。なんと恐ろしいことでしょうか。

甘すぎる奉安堂の耐震設計

 ところが、この巨大地震から戒壇の大御本尊をお守りすべき奉安堂の耐震設計について、その設計者自らの解説によると、耐震解析に使用した地震のレベルは「東海地震」「富士川河口断層地震(マグニチュード7級)」を模擬波として検討し、結果として「700ガル」の地震でも崩壊しないように計画した、ということです(「大日蓮」平成13年8月号)。

 しかし、先に見たように、南海トラフ巨大地震や、これと連動する富士川河口断層帯地震は「マグニチュード9」以上と想定されているのですから、その約1000分の1のエネルギー規模にすぎない「マグニチュード7級」の想定では、ちょっとお話になりません。

 なぜこんな甘い想定しかされていないのかといえば、奉安堂が竣工した平成14年は、あの東日本大震災が起こる9年前だったので、巨大地震に対する認識が低く、不十分だったからです。耐震解析に使用した地震の模擬波は、今となっては不適当と言わざるを得ません。

 また、奉安堂が想定する「700ガル」の地震(「ガル」とは地震の揺れの加速度を表わす数値)について、設計者は「千年に一度の確率で発生する地震を示します」などと高を括っています。

 ところが実際には、「700ガル」以上の地震は、奉安堂を着工した平成12年からの25年間で、なんと「二十数回」も発生しているのです!

 中には「2000ガル」を超えた地震もあり、4回も発生しています。

 これら甘すぎる耐震設計をみれば、もし富士川河口断層帯で専門家らが想定する巨大地震が発生したら、奉安堂が甚大な被害を受けることは避けられません。

激烈な衝撃が戒壇の大御本尊に・・・

 何より最も憂うべきは、この巨大地震の発生によって、須弥壇上に安置し奉る戒壇の大御本尊に激烈な衝撃が及ぶことです。

 浅井会長は、奉安堂の構造上の懸念点を指摘されました。

 それは、奉安堂では、巨大地震が発生した場合、須弥壇上にまします戒壇の大御本尊に激烈な震動が直接伝わる造りになっていることです。

 宗門は、奉安堂の須弥壇の「壁」は頑丈なんだ、「耐力・耐火力」が最高グレードなんだと誇っていますが、肝心の造りそのものが地震の揺れを吸収する「免震構造」ではないので、大御本尊が激烈な震動を直に受けてしまうのです。これでは大御本尊をお守りすることは到底できません。

 まして巨大地震が発生すると、地震による激しい上下動によって巨大な岩すら数メートルも飛ばされる「投擲現象」が起きることを思えば、背筋が凍ります。

 ここに浅井先生が早瀬管長に対し、上下・水平の両震動を吸収する「3次元免震システム」を用いた新御宝蔵を築くよう要請された所以があるのです。

急ぎ完璧なる新御宝蔵を建設せよ

 浅井先生は平成24年、早瀬管長に宛てた「建白書」で、次のように仰せられました。

 もしこの大激震が総本山を襲ったら、戒壇の大御本尊まします奉安堂はどうなるでありましょうか。・・・

 よし崩壊を免れたとしても、憂うべき最大事は、戒壇の大御本尊の御安危である。須弥壇上にまします大御本尊様に、下から突き上げる激烈なる上下動が及ぶは必死である。

 思いここに至れば、その恐れ多さ、ただ五体凍りつくを覚えるのみである。

 この重大危機に思い至らぬは信心なき愚癡の輩、知ってなお平然たるは一闡提・逆路七逆の者というべきである。

 されば、万事を差し置き急ぎ為すべきは、完璧なる免震構造の新御宝蔵を築くことであります。

 幸いにも昨年二月、日本は世界に先駆けて『3次元免震システム』を開発しております。・・・

 これら最新技術を用い、一刻も早く戒壇の大御本尊の御安泰を図り給え。巨大地震は刻々と迫りつつある。これを思えば、誰人が安閑たり得ましょうか。・・・

 もとより戒壇の大御本尊は金剛不壊の仏身にてまします。但し、あらゆる事態を想定してこれを守護し奉るは、仏弟子としての第一の責務である。・・・

 されば万事を差し置き、急ぎ堅固なる新御宝蔵を築き、以て近き広宣流布・国立戒壇建立のその日まで、本門戒壇の大御本尊を秘蔵厳護し奉られんこと、血を吐く思いで要請するものである。

https://kenshokai.co/2018/12/05/%e5%bb%ba%e7%99%bd%e6%9b%b8

 いかがでしょうか。先生の戒壇の大御本尊の御安危を誰よりも憂える深きお心、「血を吐く思い」をお聞きしては、思わず涙がこみ上げます。

 しかし、それでも早瀬管長は、この「建白書」を無視したまま、未だに動こうとしないのです。

 巨大地震が切迫し、今の奉安堂では大御本尊をお守りできないにもかかわらず、そして邪宗の寺院ですら「免震構造」を採用し出しているにもかかわらず、です。

 これ、早瀬管長には戒壇の大御本尊の御安危に思いを致す道念の欠片もないことを如実に物語っています。

 この無道心をごらんになった先生は、「すでに万策尽きた」と切々たる思いを述べられ、しかしなお大御本尊の御安危を憂えられ、毎朝、勤行のたびに「諸天善神、南無本門戒壇の大御本尊を守護し奉り給え」と深くご祈念されていました。

 そのやるせないお心を、会長は先生から何度もお聞きしては、胸が張り裂けるような思いを懐いておられたのです。

 そこに会長は、浅井先生の弟子として、改めて叫ばれました。

されば早瀬管長は、巨大地震をはじめとする自然災害やテロ・ミサイル攻撃などを想定した、完璧なる新御宝蔵を急ぎ建設すべきである。大御本尊の御安危こそ、一閻浮提第一の大事である」「万一の事態が惹起したら早瀬管長の万死を以ても償えるものではない」と。

諸天を動かす大折伏を

 最後に浅井会長は、次のように仰せられました。

 以上の二つの大事を、早瀬管長が受け容れるかどうかは、これまでの早瀬管長の所行に照らせば凡夫の眼には難しく映るかもしれない。

 しかし、偽戒壇・正本堂が凡慮を絶する不思議を以て音を立てて崩壊した大現証を拝すれば、全顕正会の赤誠、大聖人様に達するのとき、必ずや事実となることを確認します。

 我らはただ諸天を動かす大折伏に徹するのみであります。

 会長の、戒壇の大御本尊をお守りし、浅井先生のご念願を叶えんとの深きお心に命が震えます。

「早瀬日如管長へも諫訴」特集号

 私も広告文と特集号を手に、諸天を動かす大折伏のお手伝いに励んでいきたいと思います!