戦後最大危機の日本

「戦後最大危機の日本」特集号が出来しました

 令和5年1月度総幹部会を特集した顕正新聞2月5日号が出来しました。その名も「戦後最大危機の日本」特集号!

 昨年12月、政府は戦後初となる防衛政策の大転換に踏み切りましたが、浅井先生より、日本が戦後78年で最大の危機に直面していることとその根本原因、そしてこの他国侵逼の大罰を用いていよいよ大聖人様が順縁広布をあそばすことを指導頂き、大歓喜と燃える闘志がわいてきます!

 それではさっそく見ていきましょう。

日本は戦後最大の危機に直面

 浅井先生は、「日本はいま戦後78年において最大の危機に直面しております。そのゆえは、『悪の枢軸』といわれる共産主義・軍事独裁国家たる中国・ロシア・北朝鮮の三国に、この日本が包囲されてしまったからです」と仰せられ、まず戦後日本の歴史を大観されました。

 敗戦後、日本はアメリカに与えられた「日本国憲法」を国家存立の基本として拳拳服膺してきました。しかしこの憲法は、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」との前文や「戦争放棄」「戦力不保持」等を定めた第9条を見ればわかるように、まるでおとぎ話です。今や世界は「闘諍堅固」、そして日本の周りは侵略性の強い軍事独裁国家に取り囲まれており、「平和を愛する諸国民の公正と信義」などどこにもないからです。

 では、どうしてこんなおとぎ話のような憲法になっているのかというと、それは「日本国憲法」の本質が、戦勝国アメリカが日本を弱体化させる目的で占領期間中に制定して押し付けた「占領基本法」だからです。

 そこで日本は日米安保条約を締結し、国家の存立に関わる「国防」という大事をアメリカに委ね、経済成長だけに専念する国となりました。

 ところがその日本も、今や経済成長は停滞し、昨年の貿易赤字は約20兆円。加えて8年余にわたるアベノミクスにより政府の借金は1251兆円(GDP比262%)。いつ財政破綻・国家破産が起きてもおかしくない状態になってしまいました。

 この日本がいま、中国・ロシア・北朝鮮という強大な核戦力を持つ軍事独裁国家に包囲されているのです。

三国の軍備増強ぶり

 この三国の軍備増強ぶりについて、浅井先生は詳しく教えて下さいました。

 北朝鮮は、異常な頻度でミサイル発射実験を繰り返し、昨年1年間で99発ものミサイルを発射しています。米国本土に届く大陸間弾道ミサイルを開発したほか、日本を攻撃対象とする短距離攻撃用の戦術核ミサイルを大量に増産しています。

 ロシアは、昨年12月に新核兵器システム「アバンガルド」を実戦配備しました。これは高度100キロから一直線に滑空し、速度はマッハ27、そのうえ左右にジグザグに滑空するため迎撃不可能といわれるロシアの「最終兵器」です。

 また本年1月には「悪魔の兵器」といわれる「サルマト」を実戦配備しました。これは西側諸国のほとんどの主要都市を射程に収め、核弾頭を10~16発搭載でき、その威力は合計7・5メガトン、広島原爆の2000倍に相当します。米国の人口密集地帯なら3000万人、フランスなら国全体を吹き飛ばす威力があり、ロシア当局は「島国日本なら1発で全滅させることができる」と公言しています。西側諸国の一員でアメリカの同盟国である日本は、プーチンの頭の中では目標の1つになっているのです。

 中国は、軍事力の増強に国力を傾注し、地上発射型弾道巡行ミサイルを2200発も保有しています。台湾侵攻の際にアメリカの介入を阻止するためです。

 習近平総書記は、昨年10月の中国共産党大会で「祖国統一の大業を揺らぐことなく推進する」「決して武力行使を放棄する約束はせず、あらゆる必要は措置をとる」「祖国の完全統一は必ず実現しなければならず、必ず実現できる」と強調し、昨年11月のバイデン大統領との会談では「台湾は中国の核心的利益の中の核心である」と言い切りました。「核心的利益」とは、「いかなる犠牲を払っても成しとげなければならぬもの」という意味です。

 つまり、台湾侵攻は、あるか・ないかではなく、「それはいつか」ということだけなのです。

 もし台湾侵攻が開始されれば、日本の尖閣諸島や先島諸島は同時に戦場となり、米軍基地がある沖縄の嘉手納は先制攻撃を受けます。また、台湾が中国に占拠されれば、日本の生命線であるシーレーン(海上輸送路)が封鎖され、エネルギーと食糧のほとんどを輸入に頼る日本は存立不能となります。

 浅井先生は、「まさに台湾有事は即日本の有事。そしてこの危機はすでに眼前に迫っている」「以上のごとく日本はすでに強力な核兵器を持つ三つの国に包囲されてしまった。ゆえに戦後78年、日本はいま最大の危機に直面しているというのである」と指導下さいましたが、戦後安逸を貪ってきた日本がついに最大の危機に直面した現状に息を飲みました。

仏法こそ根本の因果を明かす

 では、なぜこうなってしまったのでしょうか。その根本原因は、仏法を知らなければわかりません。浅井先生の御指導を拝してみましょう。

 物事の原因には根本の原因と表面の原因がある。個人の幸・不幸においても、国家の興亡盛衰においても、根本原因と表面原因の二つがある。

 仏法はまさしく根本の因果を解き明かし、世法は表面そして枝葉の因果だけしか見ていない。

 だから仏法に背けば、たとえ世法上の最善を尽くしたとしても、人も、国も亡ぶ。

 ゆえに弘安三年の富木殿御返事には

 「仏法は体のごとし、世間はかげのごとし、体曲れば影ななめなり」と。

 また弘安四年の十字御書には

 「影は体より生ずるもの、法華経をかたきとする人の国は、体にかげの添うがごとくわざわひ来たるべし」と。

 「法華経をかたきとする」とは、法華経の肝心たる南無妙法蓮華経を大慈悲を以て弘め給う日蓮大聖人を、憎み迫害することです。

「戦後最大危機の日本」特集号

 いかがでしょうか。いま日本が戦後最大の危機に直面しているのも、その根本原因は、実に「仏法より事起こる」のです。

 日蓮大聖人は日本国が受ける「総罰」について、弘安2年10月1日の出世本懐成就御書に「日本国の大疫病と、大飢渇と、どしうちと、他国より背めらるゝは総罰なり」と仰せられています。

 事実、当時の日本は、大聖人の御頸を刎ね奉るという大逆罪を犯した結果、これらの総罰を受け、ついには蒙古襲来の大罰によって国まさに亡びんとしました。そして広宣流布前夜のいま、再びこの「総罰」が現われつつあるのです。

 浅井先生は、「大疫病」はコロナの大流行、「大飢渇」は地球温暖化に伴う異常気象により世界各国で大飢饉が起きていること、「どしうち」は日本国内で内乱が起こること、そして「他国より責めらるゝ」につき「すでに日本は、強力な核兵器を保有し、かつ侵略的な中国・ロシア・北朝鮮の三国に包囲されているではないか」と仰せですが、すべては大聖人様の仰せのごとくになることを改めて実感しました。

 では、どうして日本は今、「総罰」を受けるのでしょうか。それは、御本仏日蓮大聖人の御頸を刎ね奉る大逆罪を犯した日本国が、未だに大聖人を信ぜず背き続けていること。

 加えて、大聖人の三大秘法まします正系門家において、創価学会が「選挙に不利をもたらす」として御本仏唯一の御遺命たる「国立戒壇」を否定し、偽戒壇・正本堂を「御遺命の戒壇」とたばかり、宗門(日蓮正宗)が学会にへつらって二度にわたる責任役員会で「国立戒壇の否定」と「正本堂が御遺命の戒壇に当る旨を定めた訓諭の発布」を決議し、正系門家から国立戒壇建立の御遺命が完全に破壊され消滅してしまったことです。

 さらに今、学会は戒壇の大御本尊を捨て奉る「極限の大謗法」を犯し、宗門は戒壇の大御本尊を「営利の具」として不敬の御開扉を強行しています。何という師敵対・無道心でしょうか。

 ここに「仏法は体のごとし、世間はかげのごとし、体曲れば影ななめなり」との御金言のごとく、ついに日本は今、亡国の淵に立つに至ったのです。

大悪こそ大善の瑞相

 しかし、この大悪こそ、いよいよ広宣流布が成就する大瑞なのです。浅井先生は次のように叫ばれました。

 この極限の大悪こそいよいよ広宣流布の大瑞であります。広宣流布は決して遠くはない。まことに近いのです。

 ゆえに大聖人様は

 「大事には小瑞なし、大悪起これば大善きたる」(大悪大善御書)と。

 大聖人様は、この大悪が招く他国侵逼の大罰を用いて、いよいよ広宣流布をあそばす。

 やがて中国をはじめとする三国の侵略が始まるとき、日本国の一切衆生は、国亡び、命を失う恐怖から、始めて

 「日蓮によりて日本国の有無はあるべし

 との大聖人様の絶大威徳と大慈大悲にめざめ、一同、頭を地につけ掌を合せて

 「助け給え、南無日蓮大聖人」「南無妙法蓮華経・南無妙法蓮華経

 と必ず唱えるに至る。

 今すでに顕正会員の勧めにより、大聖人様に帰依する人々は月々歳々に増大しつつあるが、津波が入江に入って急速にその速さを増すように、広宣流布の最終段階には国中が「一時」に信ずる。徐々に信ずるのではない、一時に信ずるのです。

 ゆえに上野殿御返事には

 「ただをかせ給へ、梵天・帝釈等の御計いとして、日本国一時に信ずる事あるべし

 と御断言下されている。

 この広布最終段階に御奉公が叶うとは、顕正会は何たる宿縁でありましょうか。

 学会・宗門はすでに戦う資格も力も失っている。

 顕正会が身を捨てて御奉公せずして、誰人が御奉公申し上げるのか。

 三百万の仏弟子の大集団が一結して、他国侵逼に怯える全日本人に

 「お救い下さる仏様はここにまします。早く日蓮大聖人を信じて南無妙法蓮華経と唱え奉れ

 と叫ぶとき、日本は必ず動く。

 これこそ、大聖人様御照覧の「御馬前の戦い」であります。

「戦後最大危機の日本」特集号

 いかがでしょうか。正系門家に七百年来かつてない大悪が起き、日本が戦後最大の危機に直面している今こそ、いよいよ大聖人様が他国侵逼の大罰を用いて順縁広布をあそばす時であることを大確信しては、この広布最終段階に浅井先生のもと大事な御奉公が叶う私たちの宿縁に言い様のない大歓喜が込み上げます。

 私も広告文と特集号を手に、「和党ども二陣三陣につづきて、迦葉・阿難にも勝れ、天台・伝教にも超えよかし」との御本仏の大教令を胸に懐きしめ、広宣流布の御奉公に邁進していきたいと思います!