御入滅741年の御大会式が厳修されました

御大会式とは

 去る10月13日、御本仏日蓮大聖人の御入滅741年の御大会式が、顕正会の本部会館で浅井先生のもと厳粛に執り行われました。

 浅井先生は、御大会式の意義について、「日蓮大聖人の御入滅という深い悲しみの中に、大聖人様の常住不滅・常住此説法の御姿を如実に拝し奉り、一期弘法付嘱書にお示し下された唯一の御遺命たる広宣流布・国立戒壇建立を見つめ、不惜身命の誓いを新たにする、仏弟子にとって最も大事な御報恩の儀式」と仰せられています。

常に此にましまし法を説き給う

 大聖人様の一代御化導を拝し奉れば、ただ一切衆生を仏に為さんとの大慈大悲により「早く邪法を捨て、南無妙法蓮華経と唱えよ」とお勧め下さり、諸宗の悪僧たちの讒言により身命に及ぶ大難が競い起こる中、ついに一切衆生成仏の大良薬たる「本門戒壇の大御本尊」を建立して三大秘法を全人類に授与し給い、弘安5年10月13日、安詳として御入滅あそばされました。

 浅井先生は、「この大聖人様の大慈大悲を拝し奉れば、ただ涙が込み上げてまいります。まこと、我ら門下の弟子にとって、大聖人様の御入滅ほど深い悲しみはありません」と仰せられています。

 しかし、大聖人様の御入滅は「滅に非ざる滅」であり、実には滅し給わず、常に此にましまして法をお説き下されているのです。このことを寿量品の自我偈には、「為度衆生故・方便現涅槃・而実不滅度・常住此説法」(衆生を度せんが為の故に、方便して涅槃を現ず。而も実には滅度せず、常に此に住して法を説く)と。

 浅井先生は、「だから、あの池田大作が『国立戒壇』を否定して偽戒壇・正本堂を『御遺命の戒壇』とたばかったとき、大聖人様はこの大悪を断じて許し給わず。顕正会をして責めしめ、ついに正本堂を打ち砕かせ給うた。これまさに『常住此説法』(常に此に住して法を説く)のお姿である」と仰せですが、誰も想像すらつかなかった正本堂崩壊が浅井先生の諫暁により事実となった大現証をみるとき、「大聖人様は常に此にましまして法を説いておられる」「仏法は生きている」との大感激が込み上げます。

 師敵対の学会・宗門が「顚倒の衆生」ゆえに「雖近而不見」(近しと雖も而も見えざらしむ)の無慙な姿になっているのをみるほどに、浅井先生の「顕正会は一念も大聖人様を忘れ奉らず。常に大聖人様を見つめている。そして『大聖人ここにましませば何を命じ給うか』を信心の耳で聞き奉り、御奉公を貫いてきた。ゆえに理不尽な解散処分を受けても微動もせずに、一筋の忠誠を貫かせて頂いた」との仰せがなんとも有難く、「ゆえに顕正会員の唱え奉る恋慕渇仰の遥拝勤行は、直ちに日蓮大聖人・戒壇の大御本尊に通じて、有難い御守護を頂き、一生のうちに必ず成仏が叶うのである」とお聞きしては感激でいっぱいです。

「久遠元初の自受用身」と「応仏昇進の自受用身」の相異

 浅井先生は、昨年の御大会式に続き、日蓮大聖人こそ「久遠元初の自受用身」(三世十方の諸仏の根源の本仏、最初・大本の仏様)にてましまし、身延派をはじめすべての日蓮宗諸派が本仏と思い込んでいる釈迦仏は「応仏昇進の自受用身」(三蔵の応仏が次第に昇進して自受用を顕わした仏)であるとして、日寛上人の末法相応抄を引かれ、その天地の相違について指導下さいました。その相違とは次の5つです。

 一には、本地と垂迹

 二には、自行と化他

 三には、名字凡身と色相荘厳

 四には、人法体一と人法勝劣

 五には、下種の教主と脱益の化主

 いかがでしょうか。こうしてみると、同じ「仏」と言っても、久遠元初の自受用身と応仏昇進の自受用身とでは、姿も化導も全く違うことがよくわかりますね。

 「この相違こそ『種脱相対』の要であり、最も大事な御法門である」との浅井先生の仰せのまま、私もこの大事な御法門を「本・自・名・人・下」と憶え、広宣流布に勇み立ちたいと思います!

広宣流布について

 最後に浅井先生は、大聖人様があそばす広宣流布について、大事な指導を下さいました。

 まず広宣流布には2つあります。「一には、大聖人御在世における逆縁広布」、「二には、未来の順縁広布」です。

 そして、この2つの広宣流布に共通のことは、「逆縁広布も順縁広布も、共に大聖人様が他国侵逼の大罰を用いて広宣流布をあそばす」ということです。

 まず御在世における逆縁広布をみると、当時、天魔その身に入る悪僧どもが国中に充満して大聖人様に大怨嫉を起こし、民衆を煽動して悪口罵詈させ、杖木瓦礫で迫害させ、国主に讒言して流罪・死罪にせしめました。しかし、大聖人様の悠々自在の御化導を妨げることはできず、ついに大聖人様は諸天に申しつけて大蒙古の責めを起こさしめ、日本一同、国亡び命を失う恐怖の中に、日蓮大聖人の御名と南無妙法蓮華経と深く命に刻み、未来に仏に成るべき種を下ろして頂きました。これが御在世の逆縁広布です。

 なんと圧倒的な御化導でしょうか。このように諸天を従え、申し付ける大境界であられる「久遠元初の自受用身」たる日蓮大聖人の絶大威徳と大慈大悲を拝せば、ただ有難さでいっぱいです。

 そして大聖人様は、いよいよ日本一同が日蓮大聖人を信じて南無妙法蓮華経と唱え奉る「順縁広布」をあそばすのです。

 浅井先生は、この順縁広布が必ず成ることを、諸法実相抄の「剰え広宣流布の時は、日本一同に南無妙法蓮華経と唱へん事は、大地を的とするなるべし」、また上野抄の「ただをかせ給へ、梵天・帝釈等の御計いとして、日本国一時に信ずる事あるべし」の御金言を引かれ、「『仏語は実にして虚しからず』です。大聖人様のこの御予言・御断言が、どうして虚しくなることがありましょうか」と仰せられましたが、「本当にそうだ!広宣流布は必ず成るんだ!」との感激と決意が衝き上げました。

 さらに浅井先生は、日寛上人の「如来の金言は大海の潮の時を差えざるが如く、春の後に夏の来たるが如く、秋毫も差うこと無し。若し爾らば、終には上一人より下万民に至るまで、一同に他事を捨てて皆南無妙法蓮華経と唱うべし。順縁広布何ぞ須く之を疑うべけんや。時を待つべきのみ」との御指南を引かれ、「この順縁広布、甚だ近いと、私は確信しております。そのゆえは、撰時抄には、広宣流布の前には必ず『前代未聞の大闘諍』が起こることを示され、また四十九院申状には、『他国来難』の時に広宣流布することを仰せ下されているからである」として、重大な指導を下さいました。

 いま世界をみれば、米国を中心とする自由主義陣営と中ロ北の共産主義独裁陣営が分裂して対決の様相を見せ、北朝鮮のミサイル発射は激しさを増し、ウクライナ侵攻で苦境に陥るロシアの核兵器使用が現実味を帯び、領土拡大を続ける中国の核戦力はアメリカをも脅かすに至っています。ここに、刻々と近づきつつある核兵器を用いた地球規模の大戦争こそ、大聖人御予言の「前代未聞の大闘諍」であり、このときアメリカの属国で尖兵的な役割を強いられる日本は、中国によって真っ先に血祭に上げられます。これが広布前夜の「他国侵逼」です。

 この大悲惨・大惨禍をお救い下さるのは、諸天に申し付ける絶大威徳と大慈大悲まします、日蓮大聖人ただ御一人であられます

 浅井先生は叫ばれました。

 もうすでに「前代未聞の大闘諍」は近い、「他国来難」も近い。

 ゆえに上一人より下万民にいたるまで、日蓮大聖人・戒壇の大御本尊を信じ奉って南無妙法蓮華経と唱え奉る日も近い。

 すべては大聖人様の絶大威徳によるのであります。

 この最終段階の御奉公を申し上げるのは、一万二千のとき御遺命のゆえに解散処分を受けるとも一筋の忠誠を貫き、いま日本国を揺るがす三百万の仏弟子の大集団に成らんとしている顕正会以外には、断じてあるべくもない。

 さあ、本日の御入滅七四一年の御大会を期として、いよいよ御報恩の強き信心に立ち、力強く順縁広布をめざして大折伏を進め、何としても大聖人様に応え奉ろうではありませんか。

顕正新聞令和4年10月25日号

 いかがでしょうか。「順縁広布は眼前!」との大歓喜と広宣流布への燃える情熱が湧いてきます。 

 いよいよ大確信に立って、日蓮大聖人の大恩徳を全日本人に伝え、広宣流布のお手伝いに邁進していきたいと思います!