いかなる世の乱れにも

地震や異常気象が頻発しています

 今年に入ってから、いろんなところで大きな地震が頻発していますね。2011年の東日本大震災を皮切りとして、いよいよ日本が大地動乱の時代に入ったことを感じます。首都圏直下と南海トラフの地震も近そうです。

 また、近年の異常気象もすごいものがあります。昨年も相次ぐ猛烈な台風によって各地で洪水が起き、たいへんな被害をもたらしました。

 さらに、政治もダメ、経済もダメ、教育もダメ・・・。心ある人なら、「なんで日本はこんなに酷い状況になってしまったんだろう・・・。これから日本はどうなるんだろう」と、国の将来を憂えざるを得ないと思います。

「国土の盛衰を計ることは仏鏡にはすぐべからず」

 もちろん、これにはいろんな原因があるでしょう。しかし、表面的な原因を指摘する識者は多くいても、その根本原因を知る者は誰もいません。国家の興亡盛衰の根本原因は、仏法の鏡に照らして見なければわからないのです。

 日蓮大聖人はこう仰せられています。

 「我が面(おもて)を見る事は明鏡によるべし、国土の盛衰を計ることは仏鏡にはすぐべからず」(神国王御書)と。

 国家の興亡盛衰も、すべては仏法の邪正によるんですね。

 そこに、大聖人は「立正安国論」において、国に災難が起こる原理を次のようにお示し下さるのです。

 「世皆正に背き、人悉く悪に帰す。故に善神国を捨てて相去り、聖人所を辞して還らず。是(ここ)を以て魔来り鬼来り、災起こり難起こる」と。

 一国こぞって邪法に執着して日蓮大聖人の正法に背くならば、諸天善神はその国を捨てて去り、聖人も所を辞して還らない。このゆえに魔・鬼が国土に乱入し、災難がおこる―ということです。

 だからこそ、顕正会は早く日蓮大聖人の大恩徳を全日本人に教え、広宣流布・国立戒壇建立を実現して日本を救わんと戦っているのです。

もっと深い原因は「正系門家の御遺命違背」

 しかし、国中の違背よりも、もっと深い亡国の根本原因があります。それは、仏法の正系門家・富士大石寺が、日蓮大聖人の唯一の御遺命に背いていることです。

 大聖人は、伝教大師の正系門家・比叡山延暦寺の濁乱を前例として、仏法と国家の関わりを次のように仰せ下されています。

 「仏法の滅不滅は叡山にあるべし。叡山の仏法滅せるかのゆへに、異国我が朝を亡ぼさんとす」(法門申さるべき様の事)

 浅井先生は、これを末法今時に約して、「仏法の滅不滅は富士大石寺にあるべし。大石寺において御遺命の正義滅せるゆえに異国この国を亡ぼさんとす」と拝すべき、と指導くだされています。

 すでに先生は昨年7月、法のため国のため、宗門(日蓮正宗)の早瀬日如管長に対し、「早く阿部日顕を追放し、速やかに国立戒壇の正義を宣示し給え」、「もはや優柔不断は許されません。正系門家がいつまでも大事な御遺命・国立戒壇を否定したままでは、何とも大聖人様に申しわけない。また日本に残された時間も少ない。早く対治を下されますよう・・・」と直諫されました。

 ところが早瀬管長は、未だに国立戒壇の正義を宣示していません。ゆえに仏法の道理の指すところ、日本の亡国が加速するのです。早瀬管長の責任は重大ですね。

「何(いか)なる世の乱れにも・・・」

 しかし、有難いことに、大聖人は「呵責謗法滅罪抄」において、たとえいかに世の中が乱れようとも、健気に信心を貫く弟子を必ず守ると仰せ下されています。

 浅井先生のご指導を拝してみましょう。

 「何(いか)なる世の乱れにも、各々をば法華経・十羅刹助け給えと、湿れる木より火を出し、乾ける土より水を儲けんが如く強盛に申すなり」と。

 どれほど世の中が乱れ、危険が身に迫るとも、大聖人様は門下の一人ひとりを、御本尊・諸天善神助け給えと、「湿れる木より火を出し、乾ける土より水を儲けんが如く強盛に申すなり」と。

 昔は火を得るのに木と木を擦り合せて火を出したが、もし木が湿っていたら火はとうてい点かない。また土を掘って水を得んとする時、乾き切った大地では、いかに掘っても水を得ることはできない。

 そのような不可能な状況でも、それを可能とするような強き一念を以て諸天に申し付け、各々をば守るであろう―と仰せられている。これ大聖人様の強き御約束であります。

 また新尼抄には

 「諸人皆死して無間地獄に堕つること雨のごとくしげからん時、此の五字の大曼荼羅を身に帯し心に存せば、諸王は国を扶(たす)け、万民は難をのがれん」と。

 「此の五字の大曼荼羅」とは、別しては「本門戒壇の大御本尊」の御事です。この大御本尊を深く信じ奉るならば、「諸王は国を扶け」と。これ「一閻浮提の大闘諍」であるから、かく仰せられる。そして「万民は難をのがれん」と。「御本尊を強く信じ奉る者は、必ず難をのがれる」と仰せ下さる。

 さらに開目抄には

 「我日本の柱とならむ、我日本の眼目とならむ、我日本の大船とならむ等と誓いし願、やぶるべからず」と。

 この大聖人様の大誓願が、どうして虚しくなるでしょうか。

 そして下種本仏成道御書には

 「日蓮によりて日本国の有無はあるべし

と仰せあそばす。

元旦勤行・浅井先生御挨拶(顕正新聞令和2年1月15日号)

 いかがでしょうか。何とも有難いご指導ですね。

 不可能を可能とする強き一念で、私たち弟子を御守護下さるとの大聖人の大慈大悲の「御約束」には、ただ有難い思いでいっぱいであり、日蓮大聖人の金剛のごとき大誓願、日本と世界をお救い下さる大慈大悲と絶大威徳を拝しては、ただ低頭合掌のほかはありません。

顕正会が立たずして誰人が大聖人に応え奉るのか

 最後に、浅井先生は叫ばれました。

 いいですか。「前代未聞の大闘諍」起こる時、日本を、世界をお救い下さるのは、日蓮大聖人ただ御一人であられる。

 まさしく大聖人様は、「人類絶滅の大戦乱」という大悪を用いて、広宣流布をあそばすのです。

 このとき、この重大御化導をお手伝い申し上げるのは、御遺命を守り奉ったゆえに解散処分を受けるとも、潰れもせず、いま三百万を見つめて日本国を独走している仏弟子の大集団・顕正会以外にはない。

 学会・宗門は御遺命に背いたゆえに、すでにその資格も力も失ってしまった。

 顕正会が立たずして、誰人が大聖人様に応え奉るのか。

 さあ、いよいよ広布最終段階に突入した今、全顕正会員は一人ひとりが全く新しい信心に立って、大聖人様に応え奉ってほしい。

 そして、広宣流布ついに成るの日、燦(さん)として光り輝く御生骨を、全員で、紅の涙の中に、拝させて頂こうではありませんか。

元旦勤行・浅井先生御挨拶(顕正新聞令和2年1月15日号)

 いよいよ迎えた20年代、私も全く新しい信心に立って、広宣流布のお手伝いに邁進していきたいと思います!