日本とはいかなる国か

「日本とはいかなる国か」特集号が出来しました!

 冨士大石寺顕正会の9月度総幹部会を特集した、顕正新聞10月5日号が出来しました。その名も「日本とはいかなる国か」特集号

 日本に亡国迫る今、早く大聖人様の御遺命たる国立戒壇建立を実現しなければいけない、そのために、全国民に仏法守護の責務と国立戒壇建立の大精神を教え、めざめさせんとの浅井先生の強き御一念をひしひしと感じては、私も御遺命成就への燃える思いが湧いてきます!今回の特集号も、ぜひ全日本人に読んでほしいです。

 それでは、さっそく内容を見ていきましょう。

日本国憲法は占領基本法

 今回、浅井先生は、日本の亡国を憂えられる理由として、国家の根本法規である憲法がデタラメであることを指導下さいました。

 こう書くと、「何言ってるんだ!戦後の日本がずっと平和だったのは、この世界に誇る素晴らしい平和憲法のおかげじゃないか!」という人がいるかもしれません。

 でも、それはとんでもない錯覚です。戦後日本の平和が保たれてきたのは、憲法のおかげではなく、実に日米安全保障条約があったからなのです。

 では、日本国憲法は、誰がどんな目的で作ったのでしょうか。

 「えっ、それはたぶん、国民の代表が世界平和のために・・・」と思われた、そこのあなた!

 実はそうではありません。日本国憲法は誰が作ったのかといえば、戦勝国の連合国軍総司令部いわゆるGHQです。総司令官はあの有名なマッカーサー元帥。その命令により、25人のアメリカ陸軍軍人が終戦翌年の昭和21年にわずか9日間で草案を書き上げました。その草案をもとに、当時まだ主権も回復していなかった占領下の日本に作らせたのが、日本国憲法だったのです。

 この憲法の目的は何かといえば、占領目的の遂行です。日本が再びアメリカを脅かす国にならないように永久非武装とし、弱体化するのが目的でした。まさに「占領基本法」です。

 もっと端的にいえば、アメリカに依存しなければ存立し得ない日本を作り、そのうえでアメリカに奉仕させるという属国憲法だったのです。

 その特異性は、前文と、第1条と、第9条にはっきりと表われています。

属国憲法の特異性

 まず日本国憲法の基本原理を示した「前文」にはこうあります。

 「日本国民は…平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」と。

 しかし、これは世界の現状を無視した全くの空論・おとぎ話です。日本に隣接している中国・ロシア・北朝鮮は、スキあらば日本を侵略せんとしています。どこに「平和を愛する諸国民」がいるのでしょうか。

 このおとぎ話を前提にして作られたのが、日本国憲法なのです。

 次に「第1条」を見れば、天皇の地位について次のように定めています。

 「天皇は、日本国の象徴であり、日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」と。

 これは天皇の地位を、明治憲法の「統治者」から「象徴」に変更したうえで、その地位は「日本国民の総意に基く」としたものです。

 これでは国民投票によって皇室を廃絶することもできてしまいます。そうなれば日本の万世一系の皇室は亡んでしまう・・・。それがこの憲法には前もって決めてあるのです。後にみる皇室の重大使命を知れば、これほど恐ろしいことはありません。

 さらに「第9条」には「戦争放棄」が次のように定められています。

「①日本国民は…国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

「②前項の目的を達するため、陸・海・空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」と。

 これでは国家の存立は不可能です。ここに、アメリカに依存しなければ存立し得ない日本の実態が如実に現われているのです。

 このような憲法を77年間、日本は一字一句も修正せずにきました。そのような暢気(のんき)が通用したのは、アメリカの庇護を頼みとしてきたからです。その結果、日本は自ら国を憂える心を完全に失ってしまいました。これを「属国」といいます。

早く国立戒壇建立の実現を

 ところが、いまや世界の情勢は大きく変化してきました。

 第二次大戦後、経済・軍事で「世界の一強」だったアメリカの力が衰える一方、アメリカと対抗する軍事独裁国家の中国・ロシア・北朝鮮が核の超大国となり、軍事力を月々日々に増大させているからです。ここに「前代未聞の大闘諍」と日本への「他国来難」がいよいよ迫りつつあるのです。

 その根本原因は、まさしく仏法違背にあります

 このとき、人類絶滅の大戦乱から日本を、世界をお救い下さるのは、大慈大悲と絶大威徳まします日蓮大聖人ただ御一人です。

 浅井先生は叫ばれました。

 これを知る我ら門下の弟子一同は、ただ随力弘通に徹して、日蓮大聖人の大恩徳を早く全日本人に教えなければいけない。早く、大聖人様の唯一の御遺命たる国立戒壇建立を実現しなければいけない。

「日本とはいかなる国か」特集号

 いかがでしょうか。日本を、世界を救うため、早く大聖人様の御遺命たる国立戒壇建立を実現せんとされる浅井先生の御心を伺っては、仏弟子として熱い想いが湧いてきます。

日本とはいかなる国か

 そこに浅井先生は、この国立戒壇建立には、その前提として、仏法を根底とした憲法の制定が何より必要であり、それにはまず「日本とはいかなる国か」ということを知らなければいけない――として、冨士大石寺第26世・日寛上人の御指南を引いて次のように指導下さいました。

 「日本国は、本因妙の教主日蓮大聖人の本国にして、本門の三大秘法広宣流布の根本の妙国なり」と。

 いいですか――。

 世界の百数十ヶ国の中で、久遠元初の自受用身・末法下種の御本仏たる日蓮大聖人が御出現あそばされたのが、この日本です。まさに日蓮大聖人の本国なるがゆえに日本というのです。

 大聖人の御出現以前にこの嘉き名が自然と立てられた。この不思議を日寛上人は「嘉名早立」と仰せられている。

 また全人類成仏の法体たる「本門戒壇の大御本尊」が世界に広宣流布する根本の妙国こそ、この日本なのであります。

 このことがわかったら、日本国の国主および国民は、この三大秘法を守護し奉る義務に気づく。これを守護付嘱という。かくて、国立戒壇建立の御遺命成就に、命かけて立つのが仏弟子であります。

「日本とはいかなる国か」特集号

 いかがでしょうか。まさに世界にひとつだけの日本国の重大使命に、震える大感動が込み上げます。

 このことが本当にわかったとき、日本国の国主と国民は仏法守護の責務、「守護付嘱」にめざめます。この一国に大護法心が満ち満ちる姿こそ、まさに大聖人様が戒壇建立の時に必ず現出すると御断言された「有徳王・覚徳比丘の其の乃往を末法濁悪の未来に移さん時」の姿そのものです。

 まして先生より、「万世一系の天皇」の使命こそ、実に「日蓮大聖人の仏法を永遠に守護し奉るところにある」と指導頂いては、聖徳太子の飛鳥、桓武天皇の平安を超える真に安泰な仏国土実現に胸の高鳴りを抑えられません。

 広布前夜、この三大秘法抄の御金言を事相にする戦いを起こされる浅井先生の仏法上の重大な御立場を伏して拝しては、ただ畏敬の念が込み上げます。

国立戒壇建立の大精神

 次いで浅井先生は、国立戒壇建立の大精神について指導下さいました。

 国立戒壇建立というのは、国家が権力を用いて国民に強要したり、国家財政で建てるという意味ではありません。

 実に、大聖人様を恋慕渇仰し奉る全国民の総意に基づき、国家意志の表明をその手続として建立されるものなのです。

 その大精神は、日本が全人類成仏の大法たる「本門戒壇の大御本尊」を、全人類のために、国家の命運を賭しても守り奉るという崇高なもの。これこそまさに仏界の国、「仏国」です。

 近い将来、広宣流布が成就し、上一人より下万民に至る全国民が仏法守護の大使命にめざめるとき、国民の総意と国家意志の表明を以て憲法が改正され、アメリカに押し付けられた「属国憲法」が仏法を根底とした「新しい憲法」となり、御遺命のままの国立戒壇が建立されます。その金剛法座に「本門戒壇の大御本尊」が御出ましになるとき、日本はアメリカを柱とする「属国」から一転し、日蓮大聖人を柱とする金剛不壊の「仏国」となるのです。なんと凄いことでしょうか!

国立戒壇の建立こそ日蓮大聖人の御遺命

 この国立戒壇建立こそ、日蓮大聖人の唯一の御遺命であることは、三大秘法抄と一期弘法付嘱書に赫々明々。また日興上人以下歴代先師上人の文証に太陽のごとく明らかです。

 第六天の魔王にたぶらかされた学会・宗門がこの大事な国立戒壇建立の御遺命を捨て奉る師敵対に陥り、正系門家から御遺命が消滅する中、諸天の治罰により亡国迫る日本にあって、いよいよ大聖人様が広宣流布を一時にあそばす最終段階の重大御化導を、浅井先生のもとお手伝いさせて頂ける私たち顕正会員の立場は、なんと有難いことでしょうか。

 浅井先生は、「このような時に生まれ合わせたのは、お互いに何たる宿縁か。早く三百万を成し遂げ、大聖人様の御馬前に馳せ参じたい」と仰せです。

 私も広告文と特集号を手に、地涌の菩薩の面目にかけて力づよい大折伏に立ち、広宣流布のお手伝いに励んでいきたいと思います!