どうして「総罰」が起こるのか

「総罰」特集号が出来しました

 顕正新聞令和3年2月5日号が出来しました。その名も「総罰」特集号

 いま世界中で新型コロナが感染拡大を続けていますが、この大疫病のような「総罰」がどうして起こるのか、その根本原因が示されているのが今回の特集号です。時に当ってなんとも有難いですね!

 そして、その「答え」は、第1面の大見出しに書かれています。

 「日蓮大聖人に背き奉るゆえに総罰おこる

 「えっ、そうなの!?」と思われた、そこのあなた!

 ・・・はい、実はそうなんです。

 日本一同が未だに日蓮大聖人に背き続け、加えて正系門家が極限の大謗法・師敵対に陥っているために、いま「総罰」が起きているのです。

 それでは、さっそく内容を見ていきましょう!

御在世における総罰

 そもそも「総罰」が起きたのは、今回が初めてではありません。実は日蓮大聖人の御在世にも「総罰」が現れているのです。

 大聖人は弘安年中に現れた「総罰」について、出世本懐成就御書に「日本国の大疫病と、大飢渇と、どしうちと、他国より責めらるゝは総罰なり」と仰せられています。

 では、この総罰はなぜ起きたのでしょうか。それは、大慈大悲の御本仏日蓮大聖人を国中が怨み、流罪・死罪に処し奉ったゆえです。

 大聖人は、当時の大疫病について、弘安元年6月の日女御前御返事にこう仰せられています。

 「今日本国の去年今年の疫病と去ぬる正嘉の疫病とは、人王始まりて九十余代に並びなき疫病なり。聖人の国にあるをあだむゆへと見えたり。乃至、日本国の一切衆生すでに三分が二はやみぬ。又半分は死しぬ。今一分は、身はやまざれども心はやみぬ。乃至、聖人をあだめば総罰一国にわたる。又、四天下、又六欲・四禅にわたる。賢人をあだめば但敵人等なり。今日本国の疫病は総罰なり。定んで聖人の国にあるをあだむか」と。

 いかがでしょうか。「日本国の一切衆生すでに三分が二はやみぬ。又半分は死しぬ」と。当時の疫病がいかに凄まじいものであったかがわかりますね。

 この疫病について大聖人は、「聖人の国にあるをあだむゆへと見えたり」と。つまり、この国に久遠元初の御本仏・末法下種の御本仏日蓮大聖人ましますにもかかわらず、この聖人を怨むゆえにこの大疫病が起きて来たのである、と仰せられています。まさに特集号に記された「日蓮大聖人に背き奉るゆえに総罰おこる」そのままですね。

 また、総罰の及ぶ範囲もすごいですよね。「聖人をあだめば総罰一国にわたる。又四天下、又六欲・四禅にわたる」と。

 「四天下」とは地球全体・全世界のこと、「六欲・四禅」とは天上界のことです。ですから、聖人をあだむ「総罰」というのは、一国にわたり、全世界にわたり、天上界にまで及ぶのです。

 こう書くと、「なるほど・・・。日蓮大聖人に背くと、すごい総罰が起きるんですね。でも、どうしてそんなにすごい罰が起きるのかしら。日蓮大聖人って、いったい、いかなる御方なのでしょうか?」と思われる方がいるかもしれません。

 よくぞ聞いてくださいました!実はその答えも、大見出しにちゃんと書かれているのです。「日蓮大聖こそ『一閻浮提第一の聖人』」と。

 浅井先生のご指導を拝してみましょう。

 これは何ゆえかといえば、「聖人知三世事」には

 「日蓮は一閻浮提第一の聖人なり

 と仰せ下されている。

 一閻浮提の全人類をお救い下さる御本仏であられるから、その聖人を怨めば、その罰は日本だけでなく、四天下すなわち全地球上に及ぶのです。(中略)

 「賢人をあだめば但敵人等なり」とは、賢人を怨んだときは、直接関与した者だけが罰を受ける。

 だが聖人の場合はそうではない。国中にわたり、四天下、天上界にまでわたるのです。まさに

 「日蓮は一閻浮提第一の聖人なり

 との仰せの重きがわかりますね。ここに

今日本国の疫病は総罰なり。定んで聖人の国にあるをあだむか」と仰せあそばすのであります。

顕正新聞「総罰」特集号

 いかがでしょうか。まさに日蓮大聖人が一閻浮提(全世界)の全人類をお救い下さる御本仏であられればこそ、大聖人を怨めば、その罰は全地球上に及ぶのです。この「総罰」の凄まじさからも、大聖人の御存在の重きを拝し奉ることができますね。

広宣流布前夜の総罰

 さて、この総罰は御在世だけにとどまりません。なんと未来広宣流布の前夜にも起きてくるのです。大聖人は、この「大禍は現当二世にのがれがたし」と仰せられています。

 御在世の日本国は、邪宗の悪僧たちの唆しとはいえ、国中が大聖人を憎み、命を奪わんとし、ついには竜の口において御頸を刎ね奉らんとする大逆罪を犯しました。いまの日本の人々が忘れていても、諸天はこの大罪を忘れません。しかも日本の人々は未だに改悔もなく、大聖人を信ぜず背き続けています。

 さらに最も許されないことは、仏弟子として一国を諫めるべき正系門家が、大聖人の唯一の御遺命たる国立戒壇建立を否定して偽戒壇・正本堂を建て、そのうえ学会はあろうことか戒壇の大御本尊を捨て奉り、宗門は大御本尊を「営利の具」として御開扉料稼ぎに狂奔していることです。浅井先生は、「要するに信心がないのです。学会も宗門も、みな大聖人様の御眼を恐れる道念がない」と喝破されていますが、この無道心・師敵対、どうして諸天が許すでしょうか。

 ここに今、広布の決戦場である20年代に突入するや、まず大疫病が日本と世界に感染拡大してきたのです。

根本の救済は国立戒壇建立以外にない

 いま世界中でワクチンの開発が進められ、各国で接種が始まってきました。これを見て、「もうコロナは大丈夫だ」と胸をなでおろす人もいるかもしれません。

 でも、このコロナ禍は「仏法より事起こる」ものであれば、たとえワクチンを用いても対症療法にすぎず、より感染力の強い新たな変異株が次々と現れるようになります。浅井先生のご指導を拝してみましょう。

 「仏法より事起こる」災難は、いかなる手段・方法も、結局は対症療法に終わるだけなのです。正しい仏法を立てる以外にはない。

 ゆえに同日お認めの「治病大小権実違目」これは富木殿に下さった御書ですが、こう仰せ下されている。

 「結句は勝負を決せざらむ外は此の災難止み難かるべし」と。

 すなわち「大疫病」も「経済崩壊」も「自界叛逆」も、そして亡国をもたらす「他国侵逼」も、所詮は日本一同が日蓮大聖人を信じて南無妙法蓮華経と唱え奉り、国立戒壇を建立する以外には、災難はやみがたかるべし――ということです。

顕正新聞「総罰」特集号

 いかがでしょうか。「仏法より事起こる」災難であれば、国立戒壇を建立する以外に根本の救済はないことがよくわかりますね。

日蓮大聖人ただ御一人がお救い下さる

 折しも、これまで世界を仕切ってきた覇権国アメリカが深刻な分裂と抗争に陥り、世界が無秩序になりつつある今、世界制覇を公然と国家目標に掲げる中国がこれを見逃すはずもなく、遠からず「一閻浮提の大闘諍」が起こり、その序戦として台湾、尖閣の奪取が行われんとする情勢となってきました。いよいよ日本に危機が迫ってきているのです。

 ところが、日本は国家にとって最も大事な国防すらアメリカに委ね、アメリカを柱とする「属国・日本」の様相を呈し、政治家は国家の安危よりも己の名利と権力維持だけを考える佞人ばかり、日本のまわりは中国・ロシア・北朝鮮という独裁的軍事国家に取り囲まれているにもかかわらず、日本一同は未だに日蓮大聖人に背き続けています。

 ここに日本は、御在世と同じく、亡国の他国侵逼の大罰をこれから受けるのです。十字御書の「影は体より生ずるもの、法華経をかたきとする人の国は、体に影の添うがごとくわざわひ来たるべし」との仰せはこのことです。

 このときお救い下さるのは、末法下種の御本仏・日蓮大聖人ただ御一人です。浅井先生は叫ばれました。

 この大惨禍をお救い下さるのは、諸天に申しつける絶大威徳まします、日蓮大聖人ただ御一人であられる

 ゆえに流罪の地・佐渡の雪中において

 「我日本の柱とならむ、我日本の眼目とならむ、我日本の大船とならむ等と誓いし願やぶるべからず

 と仰せられ、さらに

 「日蓮によりて日本国の有無はあるべし

 との大事を宣示あそばされているのです。

 早く広宣流布して、日蓮大聖人を「日本国の柱」とする国立戒壇を建立しなければいけない。

 いいですか。

 大聖人様の絶大威徳たるや、諸天に申しつけて他国侵逼の大罰を起こさしめ、この大罰を以て全日本人を覚醒せしめ、一時に広宣流布をあそばすのであります。

 ゆえに上野抄には

 「ただをかせ給へ、梵天・帝釈等の御計いとして、日本国一時に信ずる事あるべし

 と仰せあそばす。

 この重大御化導をお手伝い申し上げるのは、御遺命のゆえに解散処分を受けるとも、一筋の御奉公を貫き通した顕正会以外にはあるべくもない。(中略)

 いま三毒渦まく日本国の中に、また御遺命に背いて濁乱する宗門の中に、大聖人様の御心のままに広宣流布・国立戒壇建立を見つめて戦う二二二万の仏弟子の大集団が出現したことは、なんと不思議なことか。

 これ、大聖人様が御守護下さればこその不思議であります。

 大聖人様が広宣流布をあそばすその最終段階に御奉公が叶うとは、顕正会は何と有難い宿縁か。ともどもに功徳を頂きながら、一筋の御奉公を貫きたい。

 三百万が一結して、日蓮大聖人の大恩徳を全日本人に教えるとき、亡国を眼前にした日本は必ず動く。

 三百万こそ広宣流布の重要な関門であります

 20年代は、世界の動きもまことに急テンポ。同時に広宣流布のテンポも必ず急テンポになる。

 さあ一国総罰の中、用心深く、しかも師子王の心を以て広宣流布を進め、何としても早く三百万を成し遂げ、大聖人様に応え奉ろうではありませんか。

顕正新聞「総罰」特集号

 いかがでしょうか。顕正会員となり得た有難さと、「早く広宣流布・国立戒壇建立を実現せん」との燃えるような思いが湧いてきますね!

 私も広告文と特集号を手に、大勢の人たちに日蓮大聖人の大恩徳を教えていきたいと思います。