新型コロナウィルスの威力
いまテレビをつけてニュースを見ても、新型コロナウィルスの話題ばかりです。最近では「新型コロナのない世界なんて考えられない!」という感じすら漂ってきました。でも、考えてみると、昨年の今ごろ、まさか世界がこんなふうになるなんて想像できた人は、誰もいなかったのではないでしょうか。
もっとも、顕正会員は、前々から20年代に入る本年をじっと見つめてきました。それは、浅井先生が「20年代こそ広宣流布の決戦場」と繰り返し仰せられてきたからです。
20年代に突入するや、突如、新型コロナウィルスが発生し、あっという間に増殖を繰り返して全地球上を覆い、世界経済をも崩壊させようとしていることには、ただ驚きです。いよいよ広宣流布の時が近づいてきたことを感じます。
浅井先生は、仏法上の御見識から、新型コロナの発生も「諸天」、なかんずく「大日天子」(太陽)の働きによると指導くださいましたが、諸天がひとたび動くとき、ここまで客観情勢が一変することを見ては、「ただをかせ給え。梵天・帝釈等の御計いとして日本国一時に信ずる事あるべし」(上野抄)の御金言が実感として胸に迫ります。
新型コロナの蔓延により、世界経済の牽引車であるアメリカの経済は大打撃を受け、雇用者数・失業率ともに戦後最悪となりました。これは1929年の大恐慌以来の歴史的な水準です。
また、米国の雇用危機が長引けば、世界経済も深刻な打撃を受けます。ことに米国経済と深く結びついている日本の受ける打撃は大きく、今後、大企業の倒産やリストラが相次ぐでしょう。
3月16日にはニューヨーク株式市場で歴史的な大暴落(1日で2997ドル)がありました。浅井先生は、「この大暴落こそ世界大恐慌の前触れです。いま一旦は下げ止まっているが、やがて二番底・三番底が必ずやって来る」と仰せられています。
現在、世界中に「デリバティブ」というハイリスク・ハイリターンの金融派生商品が総額「6京円」も流通していることを考えれば、今後、2度、3度と起こるであろう世界同時の株・債券等の大暴落が世界経済に与える影響は深刻です。
浅井先生は、次のように指導くださいました。
このとき、世界中で大企業の倒産が続出し、街は失業者であふれ、暴動も頻発する。いま米国・中国の対立が月々に先鋭化しておりますが、この憎悪と疑心暗鬼が極限に達すれば、ついには核を用いての最終戦争が始まる。
この大戦乱こそ、大聖人様が予言し給うた広布前夜の「前代未聞の大闘諍」であります。
この大闘諍が起これば人類は絶滅する。日本も亡ぶ。
しかしこの大難は「仏法より事起こる」ものであれば、いかなる政治の力・経済の力も解決ができない。またいかなる仏・菩薩・神々に祈るとも虚しい。
この大惨禍をお救い下さるのは、宇宙的力用を有する諸天に申しつける、絶大威徳まします日蓮大聖人ただ御一人であられる。
顕正新聞令和2年6月5日号
いかがでしょうか。日蓮大聖人の御存在がいかに重大かが身に迫りますね。
しかし、このことを実感をもって拝することができるのは、浅井先生から常々指導を頂いている顕正会員だけです。残念ながら、世間の人々はもちろん、信心なき学会・宗門の人たちも、このことを実感をもって拝することができません。だから大聖人を軽んじ、御遺命を曲げても平然としているのです。
浅井先生は仰せられました。
世間の人々は、まだこの重大なる理(ことわり)を知らない。理解できない。それは諸天の存在を知らず、大聖人様の絶大威徳も知らないからです。
私は顕正会こそ、この重大事を全日本人に教えなければならぬその立場にある―と思っております。
顕正新聞令和2年6月5日号
「諸天善神」って何ですか?
「ちょっと待って、さっきから出てくる『諸天』っていう言葉の意味がよく分からないんだけど!」
おや、そうでしたか。たしかに一般の方々には馴染みのない言葉かもしれませんね。
「諸天」というのは、仏法で説かれている存在で、大梵天・帝釈天・日天・月天・明星天・四大天王等をいいます。いわゆる仏法を守護する生命活動です。
このうち、私たちの目に見えるのは、日天(太陽)・月天(月)・明星天(金星)の3つです。これを「三光天子」といいます。
また、「諸天」と同じような働きをする存在として、「善神」というのも説かれています。これは天照大神・八幡大菩薩等です。
「神」といっても、キリスト教における「ゴッド」とは全く別物で、実在する有徳の国主等が崩御したのを生けるがごとく崇めたものです。日本は久遠元初の自受用身(いちばん大もとの仏様)である日蓮大聖人が御出現あそばす仏法有縁の国なので、この御本仏を守護し奉るために、前もって日本国の国主として出現したのが、天照大神・八幡大菩薩等なのです。
この諸天、実はものすごい力用を持っています。日蓮大聖人の御化導を助けまいらせるために、もし大聖人を怨嫉・迫害する国があれば、宇宙的力用をもってその国を罰するのです。
具体的には、まず天変地夭(異常気象や大地震)、次に大疫病・大飢饉等をもって一国を諫めます。しかし、なお国中がこの諫めを用いなければ、諸天は人の心に入って自界叛逆(内乱)を起こさしめ、ついには隣国の王の心に入って謗法(仏法に背き、謗る)の国を責めさせます。これが仏法で説かれる諸天の力用です。
そして、この諸天を従え、申しつける御立場にあるのが、御本仏・日蓮大聖人なのです。いやはや、なんともすごい御境界ですね!
日蓮大聖人の絶大威徳を示す3つの「現証」
こう書くと、仏法を知らない世間の人たちは、きっとこう思うことでしょう。
「ふーん、そうなんだ。でも、いくら『諸天すごい!』って言っても、目に見えるわけじゃないし、本当にそんな力があるのかしら?」と。
このギモンを解消してくださるのが、今回のご指導の有難いところです。
浅井先生は、諸天の存在と力用、そして諸天に申しつける大聖人の絶大威徳について、歴史上に厳然と現れた3つの「現証」をもって指導くださいました。
まず1つ目は、「竜の口における八幡大菩薩への申し付け」です。
文永8年9月12日、大聖人は、国家権力による死刑罪として御頸を刎ねられることになり、多数の兵士に囲まれて「竜の口」の刑場に向かいました。途中、八幡宮の前に至ったとき、大聖人は馬を止められます。「何ごと・・・」と驚き騒ぐ兵士たちを制して大聖人は、「各々さわがせ給うな。別の事はなし。八幡大菩薩に最後に申すべき事あり」とて馬より下り、凛々たる御声で、次のように申しつけました。
「いかに八幡大菩薩はまことの神か。・・・今日蓮は日本第一の法華経の行者なり。・・・いそぎいそぎ御計いあるべし」と。
この仰せは、「どうか守ってほしい」などという歎願ではありません。「なぜ守らぬのか」と諸天善神の怠慢を責め、「急ぎ急ぎ計うべし」と申し付け給うたのです。
すると、その直後、竜の口の刑場において、太刀取りが大刀をもって大聖人の御頸を刎ねんとしたその刹那、「月のごとく光たる物」が突如出現し、太刀取りも兵士たちもすべてひれ伏してしまったのです。
これまさしく、大聖人の申しつけによって諸天が動いた現証です。なぜこのような「申し付け」ができるのかといえば、日蓮大聖人こそ「日本第一の法華経の行者」すなわち久遠元初の自受用身・末法下種の御本仏であられるからです。
2つ目は、「佐渡における日天・月天への申し付け」です。
大聖人は、「竜の口」の後、幕府の命により、佐渡へ流罪となりました。このとき、大聖人は、佐渡において、日天・月天に申し付けられ、北条一門(当時、幕府の実権を握っていた一族)に「同士討ち」すなわち自界叛逆を起こさしめ給うたのです。
撰時抄には、「若し日蓮法華経の行者ならば、忽ちに国にしるしを見せ給へ。・・・声をあげて申せしかば、忽ちに出来せる自界叛逆の難なり」と。まさに佐渡御流罪の3か月後に起きた北条一門の同士討ち・自界叛逆は、大聖人のこの強き「申しつけ」によって起きたのです。
また、大聖人は、文永9年4月の最蓮房御返事にこう仰せられています。「鎌倉殿はゆるさじと、の給い候とも、諸天等に申して鎌倉に帰り・・・」と。
「鎌倉殿」とは、大聖人を流罪に処した北条時宗のことです。―たとえ鎌倉殿が許さないと言っても、諸天に申しつけて必ず帰る―と断言し給うておられるのです。
この御断言また寸分も違わず、自界叛逆の罰に驚いた北条時宗は、大聖人が予言し給うた他国侵逼(他国の侵略)も必ず事実になると怖じ恐れ、一分の改悔を起こして、大聖人を佐渡から還し奉ったのです。
3つ目は、「大蒙古の責め」、つまり他国侵逼です。これも、大聖人の諸天への申しつけによって起きているのです。
建治2年4月に四条金吾殿に賜った「王舎城事」には、こう仰せられています。
「法華経の敵となりし人をば、梵天・帝釈・日月・四天 罰し給いて、皆人に見懲りさせ給えと申しつけて候。日蓮法華経の行者にてあるなしは是れにて御覧あるべし」と。このように、大聖人は、諸天に対して大蒙古の責めを申し付け給うたのです。
では、なぜ大聖人は大蒙古の責めを起こさしめ給うたのかといえば、次文に、「あへて憎みては申さず、大慈大悲の力、無間地獄の大苦を今生に消さしめんとなり」と。
当時、日本国の人々は、念仏・真言等の悪坊主どもに誑かされ、日蓮大聖人を憎み、南無妙法蓮華経に敵対していました。これがどれほどの罪業になるか。死して後、必ず無間地獄に堕ちて大苦悩を受けるのです。
ここに大聖人は、諸天に申しつけて大蒙古の責めを起こさしめ、この現世の大罰をもって人々を改悔させ、無間地獄の大苦を今生に消せしめんとあそばされたのです。これほどの大慈大悲はありません。
このように、諸天に申しつけて他国侵逼の大罰を起こさしめる絶大威徳は、久遠元初の自受用身・末法下種の御本仏・日蓮大聖人以外にはあられません。
浅井先生は、次のように指導下されています。
以上、竜の口の「頸の座」直前における八幡大菩薩への「お申し付け」と、佐渡における日・月天への「お申し付け」と、他国侵逼における「お申し付け」-。
この三つの大現証を拝すれば、大聖人様の諸天に申し付け給うの絶大威徳は、誰人もひれ伏して拝する以外にない。
この絶大威徳・大慈大悲を、一言でお示し下されたのが
「日蓮によりて日本国の有無はあるべし」
との重大な仰せであります。すなわち
日蓮大聖人を信じ奉るか背くかによって、日本国の有無も、人類の存亡も決する―ということです。
まさに日蓮大聖人の御存在は、日本にとって全人類にとって、これほど重大なのであります。
顕正新聞令和2年6月5日号
いかがでしょうか。日蓮大聖人がいかに凄い仏様であられるかが身に迫り、大感激ですね!
この大慈大悲・絶大威徳まします日蓮大聖人に対し、日本一同は未だに背き続け、正系門家・富士大石寺は大聖人唯一の御遺命を捨て、安倍政権は「神の国」を作らんとする謗法を犯しています。どうして国が傾かない道理があるでしょうか。このゆえに、いま御在世と同じ「総罰」が現れてきたのです。
これこそ、広宣流布いよいよ近しの前相です。
このとき、大聖人の諸天に申し付ける絶大威徳を如実に拝し、「日蓮によりて日本国の有無はあるべし」との重大御聖意を全日本人に教え、人を救い国を救う資格と力を有する仏弟子の大集団は、浅井先生率いる顕正会以外にありません。
「この仏弟子の大集団は、早く三百万・五百万となって日本国を揺り動かし、大聖人様に応え奉らなければならない。いよいよ二〇年代こそ、広宣流布の決戦場であります」との浅井先生のご指導を胸に、ワクワクする思いでご奉公に励んでいきたいと思います!