世界は「大動乱の時代」へ突入
1月度総幹部会で浅井会長は、今年に入ってからいよいよ世界が「大動乱の時代」というべき様相を呈してきたことをお示し下さいました。
とりわけ世界に大きな影響を及ぼすのが、アメリカが昨年12月に公表した新しい「国家安全保障戦略(NSS)」です。
これは、アメリカの実利を最大化する「アメリカ・ファースト」を掲げ、アメリカ大陸とその周辺海域である「西半球」におけるアメリカの優位性を回復することを最優先課題とし、西半球から中国やロシア等の敵対勢力を排除するためには軍事力の行使も辞さない旨を強調する一方、「アメリカがすべての世界秩序を支える時代は終わった」と宣言し、同盟国に対して「より多くを分担し、責任を負う」ことを明確に要求しています。
いわゆる「トランプ版モンロー主義」あるいは「ドンロー主義」と言われるものです。
世界は弱肉強食の時代へ
このドンロー主義が実践された最初の事例が、1月3日に行われた米軍によるベネズエラへの軍事作戦とマドゥロ大統領の拉致でした。
トランプ大統領は麻薬密輸を口実に奇襲的な作戦を展開し、マドゥロ大統領とその妻を拘束してアメリカに移送し裁判にかけるとともに、ベネズエラで「適切な政権移行」ができるまで「我々が運営する」と発表しました。
これは、西半球の一部であるベネズエラにおける中国の影響力を排除し、その主導権を握り、世界最大の埋蔵量を誇る同国の石油資源を獲得せんとしたもので、まさに「ドンロー主義」の実践そのものです。
しかし、このように国際法に違反し、圧倒的な軍事力によって主権国家に対する「力による現状変更」を行っていけば、国際秩序は崩壊してしまいます。
トランプ大統領はニューヨークタイムズのインタビューで「私には国際法は必要ない」と豪語したそうですが、このような超大国アメリカの姿勢は、世界にどのような影響を与えるでしょうか。
浅井会長は、次のように示されています。
「今後、アメリカが国際規範を無視して『力による現状変更』をくり返していけば、軍事独裁国家の中国・ロシアはそれを奇貨として、アメリカと同じようにそれぞれの周辺国などを勢力圏と位置づけ、力による現状変更を進めるに違いない。それはまさに19世紀後半の帝国主義を彷彿とさせる弱肉強食の時代である。
しかも恐るべきことは、以前とは比較にならない大量破壊・殺戮をもたらす21世紀の新型兵器が開発されていることであり、この世界の大動乱が『前代未聞の大闘諍』すなわち核兵器を使用した第三次世界大戦に繋がっていくのである」と。
アメリカの横暴な振舞いにより、世界は弱肉強食の時代となり、それがひいては世界的な大動乱へとつながっていくのです。
NSSによって日本は戦争の最前線に
こう書くと、「たしかにトランプや最近のアメリカの行動は行き過ぎていて、中国やロシアに同じことをする口実を与えてしまっているかもしれない。でも、日本はアメリカの同盟国で、日米同盟があるから、きっと守ってもらえるんでしょう?」と思う方がいるかもしれません。
ところが、今般の国家安全保障戦略(NSS)によって、日本は戦争の最前線に立たされる立場になってしまったのです。
どういうことでしょうか?
浅井会長は、新しい国家安全保障戦略が日本に深刻な影響を与える理由について、ズバリ「日米同盟の性格そのものを根底から変質させ得る」として、次のように指導下さいました。
新しい国家安全保障戦略では、アメリカが西半球では自らの軍事的介入を容認する一方、東アジアを含むその他の地域では、同盟国が防衛力を高め、まず自らの地域の安全保障に対して一次的な責任を負うことを強く求めています。
つまり、日本はこれまでのように「日米安保があるから守られる」としてアメリカの軍事力に依存することはできなくなった、ということです。
換言すると、日米同盟は日本がアメリカに守ってもらう「権利」というより、日本が第一列島線において自ら一次的な防衛責任を負う「義務」をより強く求められる形にシフトしたのです。
何という大転換でしょうか。まさに歴史的です。
そうなると、いざ台湾有事が起きたとき、最初に対応を迫られるのは日本ということになります。アメリカがどの段階で、どの規模で関与するかは、すべてアメリカの判断に委ねられているのです。
では、果してアメリカは、いざという時に日本を守ってくれるのでしょうか。
法や条約よりも自らの判断を優先し、日本について「同盟国は友人ではない。彼らはアメリカから搾取している」などと言い放つトランプ大統領であれば、アメリカが自国民の血を流してまで守ってくれる保証はどこにもありません。
これら国際情勢の冷厳な現実をみるとき、高市首相が「日米同盟の黄金時代を…」などと言ってアメリカにひたすら媚び諂う一方、自己満足の対中強硬姿勢を誇示して中国の軍事的威嚇と経済的圧力を招いていることは、まさに愚の骨頂と言わざるを得ません。
世界大動乱は全世界広宣流布の瑞相
では、どうしたら日本はこの大動乱の時代を乗り切ることができるのでしょうか。
浅井会長は、この一連の客観情勢について、「これこそ、『仏法より事起こる』の大罰、すなわち日本一同が日蓮大聖人に背き続けるゆえ、とりわけ正系門家がことごとく師敵対に陥るがゆえに、諸天怒りをなして起こるところの大罰である」とその本質を示され、諸天の責めによる侵略であれば、たとえいかなる防衛努力をしても虚しく、「国立戒壇建立だけが兵乱に勝つべき秘術、国家・国土の成仏、仏国実現の秘術である」として、次のように叫ばれました。
「かねてからの先生の諫暁のとおり、巨大地震の連発、国家破産、異常気象、食糧危機、大疫病、そして他国侵逼が事実になり、政治の力も経済の力も、そしてアメリカも頼りにならない状況になるとき、日本一同、はじめて我が命惜しさに、国亡ぶ恐ろしさに『日蓮によりて日本国の有無はあるべし』との御本仏・日蓮大聖人の御存在の重きにめざめて、『助け給え南無日蓮大聖人』『南無妙法蓮華経・南無妙法蓮華経』と声をつるべて唱える時が必ず来る。
ここに諸天の働きと相呼応して、大聖人様の絶大威徳と大慈大悲を全日本人に教える第三度の一国諫暁の重大さがある。
諸天の治罰のテンポの速さ、そのスケールを見るほどに、広宣流布は甚だ近い」と。
いかがでしょうか。すべては「仏法より事起こる」の大罰であり、世界大動乱こそいよいよ全世界に広宣流布する瑞相であれば、「広宣流布甚だ近し」の情熱が胸の奥から湧いてきます。
私も特集号と広告文を手に、御遺命成就を加速させる御奉公に励んでいきたいと思います!
