顕正会が「カエリタマエ」裁判で大草一男と妙観講に全面勝訴しました

音声捏造をめぐる裁判で顕正会が全面勝訴

 顕正新聞6月15日号に、すごい記事が掲載されていました。タイトルは、「大草一男と妙観講に司法の鉄槌くだる」「音声捏造をめぐる謀略訴訟、顕正会が全面勝訴」「大草一党のペテン性を白日のもとに晒す」。

 記事によると、どうやら大草一男と妙観講が、顕正会と藤村法務部長に対し、名誉毀損による損害賠償と謝罪広告を求める裁判を起こしたものの、今年の5月28日、東京地方裁判所が訴えをすべて棄却し、顕正会側が全面的に勝訴した、とのことです。

 この裁判は、「慧妙」が、「浅井先生が女性妙観講員から逃げた、そしてインターホン越しに『カエリタマエ』と怒声を浴びせた!」と報じたことに対して、顕正会側が、鈴木松美所長の鑑定意見書で捏造が証明されたと発表したところ、それが「名誉毀損に当たる!」といって、大草一男と妙観講が訴えたもののようです。

 でも、私も顕正新聞で読みましたが、鈴木松美所長って、音声分析の分野では第一人者のすごい人なんですよね。その人が「事後的に合成されたもの」という鑑定意見を出したのですから、ふつうは大人しく諦めると思うのですが、まさか裁判まで起こしてくるとは驚きです。よほど負けず嫌いなんでしょうね(笑)

 しかし、そんな訴えが認められるわけもなく、大草一男と妙観講はあえなく顕正会に敗訴してしまったようです。いやはや、みじめですね。

「慧妙」の変遷がひどすぎる

 それにしてもひどいと思ったのは、「慧妙」の記事が、顕正会に矛盾を指摘されるたびに、コロコロと変わっていったことです。今回の新聞に「慧妙」の見出しのようなものが列挙されていましたが、これを見ると変遷ぶりが一目でわかりました。

 令和元年7月1日号では、浅井先生がインターホン越しに「カエリタマエ」と怒声を浴びせたことになっていました。こんな記事です。「彼女たちの背に、インターフォンから『帰りたまえっ!』との声を浴びせたのである」。

 ところが、11月1日号になると、一転して、「『帰りたまえ!』の音声は邸内から発せられた!?」と変わります。

 「えっ、さっきまで『インターホンから』って言ってたのに、なんでいきなり『邸内から』に変わっちゃったんですか!?」と思われた、そこのあなた!

 じつはこれ、顕正会から「インターホン越しの音声ではない」ことを鑑定によって証明された直後にコロッと変わったのです。なんとハレンチな人たちでしょうか。

 その後、追い詰められた大草一男と妙観講は、顕正会と藤村法務部長を提訴します。そして、これを報じた「慧妙」12月16日号は、「顕正会法務部長藤村雄大を東京地裁に提訴」「音声データ騒動で事実無根の誹謗中傷」という見出しをつけ、「藤村の発表は明らかな名誉毀損に当たる」、「ここで真摯な反省をするのか、あるいは毒を食らわば皿まで、と開き直るのか、藤村雄大の今後が注目される」と書いていたそうです。

 ところが、裁判の結果は、「原告らの請求をいずれも棄却する」。大草一男と妙観講は、無残にも顕正会側に敗訴してしまいました。藤村法務部長は、「至極当然の判断である。ここで真摯な反省をするのか、あるいは毒を食らわば皿までと開き直るのか、大草一男と妙観講の今後が注目される」と諭しています。

判決の内容

 判決では、次のようなことが認められたそうです。

 まず、大草一男と妙観講は、「慧妙」が公開した音声データとの無関係を装うために、「原告妙観講は、『慧妙』の編集に関与していない」、「原告大草は、校正業務や記事の寄稿といった方法で『慧妙』に関与することはあったものの、編集作業に関与したことはなかった」と主張したようです。

 でも、裁判所は、大草たちと「慧妙」との関係について、「人的にも業務内容的にも極めて密接な関係を有している」、「本件訪問(注、令和元年5月19日の訪問)の前後に発行された『慧妙』の編集にも全般的に関与していた」と認定したそうです。

 藤村法務部長は、「すぐばれるウソをつく癖は、残念ながら、裁判の場でも抜けなかったようである」とチクリと指摘しています(笑)

 ちなみに、全然知らなかったのですが、「慧妙」という新聞は、創刊以来、「株式会社ぎょうしょう」という会社がその発行業務等の一切を受託しているそうです。

 では、この「株式会社ぎょうしょう」とはどんな会社かというと、なんと妙観講の副講頭・佐藤せい子が代表取締役で、大草一男が取締役、妙観講の指導教師の小川只道が監査役を務める会社だというのです。しかも、妙観講の出版部門である「暁鐘(ぎょうしょう)編集室」を運営しているのもこの会社だそうです。これってもう、ほとんど妙観講そのものじゃないですか(笑)

 つまり、大草一男や妙観講の幹部たちは、「株式会社ぎょうしょう」の役員として、「慧妙」の発行業務等の一切を受諾するなどして、商売をしているのです。大草一男と妙観講がどれほど「慧妙」とズブズブの関係にあるか、よくわかりますね。

 それなのに、大草一男と妙観講は、「『慧妙』の編集に関与していない」と言い張ったというのですから、その卑怯さには呆れて物もいえません。

 また、大草たちは、裁判でいろいろなことを主張したようですが、「原告らの主張は、その前提自体を誤るものである」と2回も裁判所から指摘・排斥され、音声データをめぐる慧妙のやりとりやその内容についても、「真に本件発言(注、「カエリタマエ」)が記録された音声データを有する者の対応としては、不合理な点がある」、「不自然な点がある」と指摘されたそうです。

 こうして、大草一男と妙観講は、「カエリタマエ」の音声について散々騒いだ末に裁判を起こしたものの、顕正会側に全面的に敗訴するという恥ずかしい結果になってしまったのでした。

決定的な新鑑定!

 何より驚いたのは、「カエリタマエ」の音声が捏造であることを決定づける新しい鑑定結果が出た、ということでした。

 鑑定を行ったのは、科学警察研究所法科学第二部音声研究室長、日本鑑識学会(兼国際鑑識協会日本支部)会長等を歴任し、多数の重大事件の鑑定を行ってきた音声分析の第一人者・谷本益已氏です。いやはや、すごい経歴の方ですね!

 この谷本氏の鑑定により、驚くべき新事実が明らかになったのです。

 まず、「カエリタマエ」という音声における「カエリ」、「タマ」、「エ」の各音声は、「カエリ」から「タマ」に移る部分に約0.07秒の無声区間(声帯が振動していない区間)、「タマ」から「エ」に移る部分に約0.016秒の無声区間があり、音声の結合部分が連続していないことが判明したそうです。

 加えて、声の大きさ(録音レベル)も、「カエリ」と「エ」に比べて、中間の「タマ」の部分だけが明確に低くなっていることが判明したそうです。

 これはどういうことかというと、「カエリタマエ」の音声は、わずか0.5秒ほどの長さしかないにもかかわらず、「カエリ」と「タマ」、「タマ」と「エ」との間に、それぞれごく短時間の無声区間(声帯が振動していない区間)があり、しかも、その音量が「カエリ」(大きな音声)→「タマ」(小さな音声)→「エ」(大きな音声)と急激に変化しており、音声の結合部分が不連続になっていたのです。

 私も特集号に掲載された鑑定書を見ましたが、たった0.5秒しかない一瞬の音声が、なぜか2箇所もぶつ切りになっている写真を見て、おぞましさに思わず身震いしました。こんな声、絶対に出せませんよね。

 藤村法務部長は次のように総括しています。

 かかる奇怪な発声をすることなど、およそ不可能というほかない。まして大草らが主張するように、〝帰りかける女性たちの背中に向かって咄嗟に怒声を発した〟というシチュエーションであれば猶更である。

 思うに、大草一党は、「カエリ」、「タマ」、「エ」という複数の音声を用意し、それらをつなぎ合わせて1つの音声を合成したのであろう。ゆえに「カエリ」と「タマ」、「タマ」と「エ」との間に不自然な無声区間があり、かつ、音量が急激に変化して、結合部分が不連続になってるものと思われる。かかる卑劣な所業は、およそ常人に為し得るものではない。

 いずれにしても、ここに大草の「名代」である中林支部長らが録音し、大草らが提出した音声データ中に記録された「カエリタマエ」の音声が、お粗末な合成物であることが明白となった。

顕正新聞6月15日号

大草一党もいよいよ「終焉」

 ちなみに、今回の記事で個人的にいちばんおもしろかったのは、裁判の日に傍聴にきた大草一男についての描写でした。こんな感じだったそうです。

 余談であるが、先日、裁判の日に大草一男本人がやってきた。傍聴席の片隅にちょんと座った大草は、猫背ぎみであり、心なしか顔色が悪く、黒っぽかった。体調が悪いのか、数々の大謗法ゆえに無間地獄の前相を示しつつあるのか。表情もうつむき加減で元気がない。どこにでもいそうな高齢者という印象であった。

顕正新聞6月15日号

 傍聴席の片すみに「ちょん」と座る大草一男の姿が目に浮かぶようですね。

 また、記事によると、どうやら「慧妙」は、顕正新聞に掲載された「御遺命違背の糾弾から逃げ回る大草一党に止めを刺す」(5月15日号)について一言も反論できないまま、法論から逃避してしまったようです。これにより、紙上法論でも、顕正会の勝利、大草一党の敗北が確定しました。大草一男は、御遺命違背の大罪を深く改悔しなければいけません。

 ともあれ、今回の一件によって、「カエリタマエ」の音声が捏造されたものであることは、宗門関係者であっても、もはや疑いようがないのではないでしょうか。

 日蓮正宗のモラルと責任が問われるところです。