高市政権の真の狙いとは?
いま高市政権は「憲法改正」に前のめりになり、4項目の改憲案を提示して、国会発議・国民投票に持ち込もうとしています。
そんな彼らの本当の狙いは何か。それは戦前の国家神道のように「神道」中心の国体に回帰させること、つまり日本を「神の国」にすることです。なんとおぞましいことでしょうか。
そこで今回の記事では、総幹部会における浅井会長のご講演のうち、「高市政権の野望」に関する内容をぎゅっとまとめてお届けしたいと思います。
高市政権の真の狙いを知り方は、ぜひ最後までお読みください。
高市政権の背後に蠢く団体
高市政権の改憲の真の狙いを知るためには、その背後にある団体に目を向けなければなりません。その団体とは、ズバリ「日本会議」です。
「日本会議」とは、神社本庁と一体になって憲法を改正して国家神道を復活させ、日本を「神の国」にしようとしている日本最大の右翼団体です。
その運営は、邪教「生長の家」原理主義の元活動家らが中枢メンバーとなって行われており、教祖・谷口雅春の思想を政治運動に継承しようとしています。
この日本会議とズブズブの関係にあるのが、実は高市早苗首相なのです。
高市首相と日本会議の深い繋がり
何を隠そう、高市首相は「日本会議国会議員懇談会」の設立当時からのメンバーで、その「副会長」を務め、さらに「神道政治連盟国会議員懇談会」の幹事も兼ねる等、中核的な役割を果たしている人物なのです。
また高市首相は、「日本会議」の中枢メンバーである伊藤哲夫とズブズブの関係にあります。
その繋がりの深さは、高市が国政を志した20代のころから伊藤哲夫の指導を受け、国会議員に初当選した平成5年の30代のころから伊藤哲夫の勉強会に参加し、伊藤哲夫が代表を務める日本会議系のシンクタンクでセミナー講師を務め、その機関誌に寄稿していたほどです。
実際、伊藤哲夫は、高市が自民党総裁に選出された際、「神様はやっぱりこの日本国を見捨ててはおられなかった。日本再生のための最後のエースを見事に当選させて下さった」と狂喜しています。
こうしてみると、「高市早苗」が日本会議にとっていかに重要な人物であるかがよくわかりますね。
まさに高市早苗の政治思想は「日本会議」の伊藤哲夫やその源流である谷口雅春の影響を受けて形成されたといっても過言ではないのです。
高市政権がめざす改憲の真意
そんな高市首相ですから、彼女のめざす改憲が日本会議の意向に沿ったものとなるのは当然です。このことは彼女のブログをみるとよくわかります。
高市首相は、2022年5月3日のブログで、このように述べています。
「現在は、国会における憲法改正論議を一歩でも前に進めるべく、自民党は4項目に絞った提案を行っていますが、私は個人的に、平成24年の『日本国憲法改正草案』が大好きです」と。
この平成24年の改憲草案とは、日本会議やその源流である教祖・谷口雅春の思想・提言が色濃く反映されたもので、多くの憲法学者やジャーナリストから「日本会議が自民党改憲草案の思想的骨格を提供した」と批判された、とんでもないシロモノです。ところが高市首相は、自民党が掲げる4項目の改憲案はただの足がかりにすぎず、ほんとうは日本会議・谷口雅春の思想・提言が色濃く反映されたこの改憲案が「大好きです」と述べているのです。
彼女のブログをさらに遡っていくと、もっとおぞましい本音がみえてきます。
高市首相は2005年12月6日のブログで、「ベストなもの」と表現する改憲案として、「国家による『公務死者』追悼責務を規定すべき」と述べているのです。
これは〝国家に戦没者を追悼する義務を負わせる規定を設けるべき〟ということです。
では、高市首相は、国家がどこでどのような追悼をすべきと言っているのでしょうか。それは翌日(2005年12月7日)のブログに明らかです。
「『追悼』には死者を『慰霊』『鎮魂』するという意味もあり、無宗教の立場では追悼は成り立たず、日本人の伝統的な考え方を否定することになる」
「靖国神社と別の施設を造ることは、戦没者に対する背信行為」
つまり、高市首相は憲法を改正して、日本を「靖国神社で戦没者を追悼する義務を負う国」にしようとしているのです。ここに「日本会議」中枢メンバーと同じ思想傾向がはっきりと表れています。
もし国家の義務として靖国神社での追悼が行われるようになれば、靖国神社すなわち「神道」が日本で優越的な地位に立ち、ひいては戦前の国家神道のような状況の復活に繋がりかねません。
こうしてみると、高市自民党が掲げる4項目の改憲案は単なる足がかりにすぎず、その真の目的は「神格化した天皇を頂点とした国家神道的な国体回帰」であることは疑いありません。
日本会議がめざすもの
では、高市政権の背後にある日本会議は、改憲によってどんな国をめざしているのでしょうか。中枢メンバーたちの発言をみてみましょう。
まず、高市早苗が20代のころから指導を受け、30代のころから共に勉強会を行ってきた「日本会議」の中枢メンバー・伊藤哲夫は、自著「経済大国と天皇制」でこう述べています。
「わが国の『シビル・レリジョン(国民宗教)』、あるいはわが国のConstitution(憲法)の中心に位置し、その存在そのものを具現してきたものこそ、まさにこの天皇の存在であった」
「誤った政教分離論から脱却して、わが国の国家的伝統を支えてきた宗教的基盤に、新たな眼をそそいでいくことは、われわれにとって喫緊の課題だと思われるのだ。そしてそれは……神道的文化伝統への本格的回帰をわれわれに促すであろう」
「古今を通じて動かないのは、君主制のこの宗教的本質に対する信仰なのである。……それはわれわれに、神と国家と人間の、眼にみえぬ本質的関係を意識せしめ、認識せしめてくれるといえよう」
いかがでしょうか。日本を神格化した天皇を中心とする神道的な国体、すなわち「神の国」にせんとの邪悪な思想に身震いを禁じ得ません。
また、高市首相が〝何度も知恵を借りていた〟と自らブログで明かす「日本会議」の中枢メンバー・百地章は、自著「憲法の常識 常識の憲法」の中で「国家と神道との徹底的な分離」は必要ない旨を示唆した上で、こう述べています。
「国家にとっては……国民を統合し糾合していくために宗教が必要」と。そして、その「国民宗教」の具体例として「靖国神社」を挙げています。
この2人の日本会議中枢メンバーの思想をみれば、日本会議がめざすところは、生長の家の教祖・谷口雅春が説いた、天皇を「現人神」として信仰の中心とし、明治憲法の精神を現代に蘇らせ、国家神道を復活させようとするものであることは明らかです。
この日本会議および中枢メンバーとズブズブの関係にあり、その思想に深く染まっているのが高市早苗首相なのです。
高市政権の卑劣な手口
こう書くと、「高市首相って、そんなやばい思想の持主だったんだ。そんな彼女が国のかたちを変えようと改憲に前のめりになっているなんて恐ろしいですね。でも、天皇中心の神道的な国にする改憲なんて、さすがに国民が許さないんじゃないかな?」と思われた、そこのあなた!
おっしゃるとおり、もし国民が高市政権の真の狙いを知っていたら、そんな改憲、きっと許さないことでしょう。そこで高市政権は、改憲の真の狙いを隠し、耳触りのよいマイルドな4項目の改憲案を提示しているのです。
そして、とにもかくにも「改憲した」という既成事実を作り、国民の改憲への抵抗感をなくした上で、徐々に天皇中心の神道的な国へと変える改憲を実現していこう――というのが彼らの策略なのです。
このことは、高市首相が今般、衆議院の憲法審査会長に就けた「古屋圭司」という人物の発言をみればよくわかります。彼は平成27年、改憲をめざす方針について、「本音を言わずにスタートする」と述べ、物議を醸しました。
古屋圭司とは、日本会議国会議員懇談会の「会長」を長年務める、まさに筋金入りの人物です。
この「本音を言わずにスタートする」との改憲方針こそ、彼らの「本音」そのものなのです。
ちなみに一見するとマイルドそうにみえる4項目の改憲案も実はペテンで、特に「自衛隊」明記と緊急事態条項は「事実上の戦争遂行体制への移行を憲法的に可能にする」という、きわめて危険なシロモノです。
高市改憲はどうして国を亡ぼすのか
では、どうして高市政権の改憲は、国を亡ぼすのでしょうか。
それは神道が謗法だからです。
このことを理解するためには、まず「日本とはいかなる国か」を知らなくてはなりません。
「仏」と「神」の関係は、聖徳太子の時にすでに決着がついています。
日本に始めて仏法が渡来したとき、日本古来の神々に固執する物部守屋と、仏法を立てる聖徳太子と蘇我馬子が戦いました。その結果、ついに聖徳太子が勝ち、日本に仏法が確立されました。このとき「仏は主君、神は所従」との位置が決まったのです。
ゆえに大聖人様は「ついには神は負け、仏は勝たせ給いて、神国はじめて仏国となりぬ」(曽谷抄)と。
ところが明治政府は、仏法を排斥して天照太神等の神を国の本としました。御本仏日蓮大聖人を無視・軽賤し、所従である天照太神を本とすれば謗法となります。
その結果、日本は日清・日露・日中・日米という4つの戦争に引きずり込まれ、ことに政府が全国民に「伊勢神宮への遥拝」や「神札を祀る」等の国家神道を強要した日米戦争では、三百数十万人の犠牲者を出したうえ、ついに人類史上で初めて原爆を落とされ、悲惨な敗戦の憂き目をみたのです。
このように「仏は主君、神は所従」であり、これを取り違えれば国が亡ぶことは、歴史が証明しているのです。
ところが高市政権は、御本仏日蓮大聖人を無視・軽賤し、戦前のように神道を中心とした国をつくらんとする改憲をもくろんでいます。この謗法の罪科により、日本は亡国となるのです。
日蓮大聖人こそ日本の柱
浅井会長は「日蓮によりて日本国の有無はあるべし」(下種本仏成道御書)との仰せを引いて、次のように叫ばれました。
「日蓮大聖人こそ日本の柱であられる」
「日蓮大聖人を国の柱とするとき、日本は始めて金剛不壊の仏国となる。なぜなら、宇宙的スケールの力用を持つ諸天が厳然と守るからである」
「もう国立戒壇建立以外に、日本が亡国から救われる道はない」と。
今こそ全日本人は、大慈大悲・絶大威徳の日蓮大聖人に帰依信順し奉り、早く国立戒壇を建立して金剛不壊の仏国を築かねばなりません。
