「中国の侵略」の恐ろしさと根本原因

「中国の侵略」特集号が出来しました

 顕正新聞令和3年3月5日号が出来しました。その名も「中国の侵略」特集号

 いま新疆ウイグルや尖閣諸島での中国の傍若無人なふるまいが大きな問題になっていますが、その本当の恐ろしさと根本原因を教えて下さったのが今回の特集号です。私も拝読して、平和ボケした私たち日本人には想像もできないような残虐なことが行われている現実に驚き、はやく広宣流布しなければ!との思いが湧いてきました。

 興味のある方は、こちら(顕正会公式サイト)で全文をご覧ください。

20年代はすべてが急テンポ

 浅井先生は前々から「20年代こそ広宣流布の決戦場である」と仰せられていましたが、20年代に入った途端、すべての変化が急テンポになってきました。

 20年代第1年の昨年は、新型コロナウィルスがあっというまに全世界に感染拡大しました。

 そして、この新型コロナがいま、世界経済の崩壊、すなわち世界大恐慌を引き起こしつつあります。このとき日本はもちろん財政破綻に陥りますが、世界全体に対する影響力からみると、今度の世界大恐慌の震源地はアメリカである、と先生は指導下されています。それは遠い将来ではなく、もう間近に迫っているのです。

世界大闘諍の震源地は中国

 浅井先生は、この未曽有の世界大恐慌は、やがて始まる世界大闘諍の前触れであり、その震源地は中国であるとして、大事な指導を下さいました。

 実は中国共産党にとって、2021年は「結党100周年」に当たり、2049年は「建国100周年」、つまり中国の建国100周年に当たるそうです。

 そこで、中国は「建国100周年」(2049年)までに世界の覇権を奪取するという大野心を抱いており、そのための第一段階として、「20年代に、アジアから米国勢力を駆逐し、大中華帝国を築いてアジアに君臨する」という目標を掲げているのです。

中国の侵略の恐ろしさ

 こう書くと、「ふふふ、たしかに中国はちょっと怖そうにみえるけど、きっと話し合えば何とかなるわ。いたずらに怖がるんじゃなくて、話し合いで未来を切り開いてくことが大切なのよ!」という声が聞こえてきそうです。

 でも、中国の侵略の本当の恐ろしさを知ったら、はたしてそのようなことが言えるでしょうか?

 浅井先生は、「中国の領土拡大の執念と残忍さは、世界に類がない。隣国のチベット、ウィグル、香港における行為を見れば、一目瞭然ですね」として、次のように指導下さいました。

 チベットでは、チベット仏教の僧侶が焼身自殺をして中国の暴虐に抗議をしたこともあった。

 また新疆ウィグルでは、少数民族ウィグル人への人権弾圧の惨状が最近明らかになった。英国のBBC放送が報道したからです。

 ウィグルでは、中国が「再教育」と称して、ウィグル人を100万人も「再教育施設」に強制収容して、中国の思想を強要しているが、収容されていたウィグル人女性の証言に基づいて、BBC放送がその実態を報道したのです。

 それによれば「ウィグル人女性に対し、中国兵は集団で、性的暴行や虐待・拷問を組織的に行ない、毎晩、女性の悲鳴が響き渡っている」という。

 アメリカのポンペオ前国務長官は「中国政府は100万人以上を強制収容し、拷問や不妊手術を強要している」として、「ジェノサイド」(大量虐殺)と非難し、来年の北京冬季オリンピックの開催地変更を求めた。

 また英国のアダムズ外務閣外相は「BBCの報道が、悪魔の所行を明らかにした」と指摘して国際的調査の必要性を訴えた。さらにバイデン米政権も国際的調査を求めている。

顕正新聞「中国の侵略」特集号

 いかがでしょうか。特集号に掲載された焼身自殺するチベット僧の写真、BBC放送で伝えられた生々しい証言、そして白い無機質な「施設」の写真には、思わず息を飲みました。こうして歯向かう民族を弾圧し、根絶やしにしていくのが中国共産党のやり方であり、それが現実に隣国で行われているのです。本当に恐ろしいことですね。

中国の侵略、始まる

 しかし、これはもう他人事ではありません。チベット・ウィグル等の惨状は、明日の日本の姿なのです。浅井先生は、次のように指導下されています。

 このように中国共産党は、他国の領土であろうと、必要があれば平然と領有権を主張して侵略することを常套の手段としている。これを「修羅界の国」というのです。

 この修羅界の国が、中国共産党「結党100周年」の本年を迎えて、いよいよ東シナ海へ本格的に侵略を始めた。

 その号鐘が本年2月1日から施行された「海警法」であります。

 この海警法というのは全11章84ヶ条から成る膨大なものですが、その肝要部分を一言でいえば、「尖閣諸島は中国固有の領土である」という大ウソを大前提としたうえで、次のように一方的に取り決めているのです。

 「尖閣周辺の中国海域に入り込んだ日本の船舶に対しては、発砲等の武力行使を認める」と。

 こんな一方的かつ乱暴な法律がどこにある。これは明らかに国際法にも違反している。まさに日本に対する「宣戦布告」にも等しいものです。

 この数年、中国の海警船が尖閣諸島周辺に出没して領海侵入することが常態化していたが、日本は毅然たる対応を全くして来なかった。これでは尖閣周辺海域は「中国管轄海域」になってしまう。

 そして本年2月1日から、この海警法が施行されたのです。

 さっそく15日から16日にかけて、尖閣周辺の日本領海に中国海警局の船4隻が侵入した。そのうち1隻は機関砲を搭載していたという。すでに中国の海警船には67ミリ砲の艦砲と副砲ならびに2基の対空砲を含む、海軍の艦船並の兵器が搭載されているのです。

 日本の海上保安庁巡視船ではもうこれに対応できない。もし海上自衛隊が出動すれば戦闘になるかもしれないが、アメリカに国防を委ねている日本政府に、尖閣諸島を死守する決意はあるのか。

 もし優柔不断ならば、次には沖縄が襲われる。そしてついには必ず日本の本土が侵略されること疑いない。

 安保条約第五条があっても虚しい。それは先般も申しましたが、米国が来援すれば必ず核の全面戦争を招く。そのような重大な犠牲を払ってまで、米国が日本を助けるわけがないのです。

 かくて日本は「自惟孤露・無復恃怙」(自ら惟るに孤露にして復恃怙無し)つまり孤立無援となる。

 そして中国の圧倒的な軍事力に蹂躙されて、亡国を招くのであります。

顕正新聞「中国の侵略」特集号

 いかがでしょうか。中国共産党が「結党100周年」の本年を迎えて、いよいよ東シナ海への本格的な侵略を始めたことには戦慄を覚えます。

 いま日本は中国の侵略におびえ、「2プラス2」で安保条約第5条の適用を再確認するなど、右往左往しています。しかし、たとえアメリカが共闘のポーズを示したとしても、いざ事が起きたときには決して日本を守らないことは、先生が指導下されているとおりです。こうして日本は孤立無援となり、中国の圧倒的な軍事力に蹂躙されて亡国を招く道を歩んでしまうのです。

他国侵逼の根本原因

 では、どうして日本は他国の侵略を招いてしまうのでしょうか。その根本原因は、仏法の眼で見なければわかりません。

 浅井先生のご指導を拝してみましょう。

 この根本原因は、世間の智恵ではとうていわからない。すべては「仏法より事起こる」のです。

 大蒙古の侵略があった直後の文永十一年十一月、大聖人様は「聖人知三世事」という御書をお認めになられ、次のごとく仰せ下されている。

 「日蓮は一閻浮提第一の聖人なり。上一人より下万民に至るまで、之を軽毀して刀杖を加え流罪に処するが故に、梵と釈と日月・四天、隣国に仰せ付けて之を逼責するなり」と。

 まず「日蓮は一閻浮提第一の聖人なり」と仰せられている。

 ―日蓮大聖人こそ、インドに出現した熟脱の釈迦仏も遠く及ばぬ、実に三世十方の諸仏の本地・根源たる久遠元初の自受用身、末法下種の本仏にてまします。

 この御本仏、大悲願力を以て末法に出現し、自ら身命も惜しまず、一切衆生に成仏の大法たる三大秘法を授与し給う。

 しかるに、当時の日本国は第六天の魔王にたぶらかされ、上一人より下万民にいたるまで、この大慈大悲の御本仏を軽んじ毀り、竜の口では御頸を刎ね奉らんとし、さらに佐渡に流罪した。

 このゆえに、仏法守護の梵天・帝釈・日月・四天等の諸天は隣国に申しつけて、この日本国を侵略し責めしむるのである――と。

 この仰せを拝すれば、当時の日本が、歴史始まって以来の他国侵逼を受けた根本原因が、よーくわかりますね。

 まさしく「一閻浮提第一の聖人」を怨むがゆえに、他国侵逼の大難は起きたのであります。

 だがその後七百年を経て、日本国は未だに、大聖人様の御頸刎ね奉らんとした血の凍るような大逆罪を改悔していない。

 ゆえにこの大禍は「現当二世にのがれがたし」となる。御在世だけでなく、未来日本国も、必ず他国侵逼の大難を受けるのです。

 そのうえいま広布前夜にいたって、こんどは正系門家が第六天の魔王にたぶらかされ、学会・宗門ともに唯一の御遺命たる「国立戒壇建立」を抛ち、さらに学会においては、あろうことか戒壇の大御本尊をも捨て奉り、宗門は今この大御本尊様を「営利の具」とし奉っている。

 この極限の大謗法・師敵対、諸天どうして許しましょうか。ゆえに諸天は隣国に申しつけて、今この日本を罰せんとしているのです。

 ここに報恩抄の

 「時に隣国の怨敵、かくの如き念を興さん。当に四兵を具して彼の国土を壊るべし」との仰せが、事実となるのであります。

 いいですか。御在世も今も、大聖人様に背き奉るゆえに他国侵逼の大罰が起こるのです。

顕正新聞「中国の侵略」特集号
画像は顕正会公式サイトより引用

 いかがでしょうか。まさに御在世も今も、日蓮大聖人に背き奉るゆえに他国の侵略という大罰が起こるのです。

 しかし、大聖人の大慈大悲はなんと広大なのでしょうか。大聖人はこの大罰を用いて、御在世(鎌倉時代)には逆縁の広宣流布をあそばし、未来に仏に成るべき種を全日本人の心田に下してくださいました。

 そして未来には、いよいよ順縁広布をあそばすのです。上野抄に仰せの「ただをかせ給へ、梵天・帝釈等の御計いとして、日本国一時に信ずる事あるべし」とはこのことです。この順縁広布の時はもう近いですね。

「日蓮大聖人こそ日本の柱」

 浅井先生は叫ばれました。

 このとき御奉公を申し上げるのは、御遺命を守護し奉ったゆえに解散処分を受けるとも、一筋の忠誠を貫き通した顕正会以外にはあるべくもない。

 いま濁悪の日本国・濁乱の宗門の中において、大聖人様の御遺命のままに広宣流布・国立戒壇建立に戦う、清純なる二二三万余の仏弟子の大集団が出現したことは、なんと不思議なことか。

 これすべて大聖人様の御守護による。

 そして、大聖人様が広宣流布をあそばすその最終段階に御奉公が叶うとは、顕正会はなんと有難い宿縁か。(中略)

 顕正会は仏弟子として、早く全日本人に

 「日蓮大聖人こそ日本の柱であられる。柱なき日本は亡ぶ」ということを教えなければいけない。そして

 「日蓮によりて日本国の有無はあるべし」との大慈悲の師子吼を、全日本人の心魂に徹するまで教えなければいけない。

顕正新聞「中国の侵略」特集号

 私も広告文と特集号を手に、「日蓮大聖人こそ日本の柱」との重大事を多くの人々に伝え、広宣流布のお手伝いに励んでいきたいと思います!